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瑛太&松田龍平『昔よりも深い話をするようになった』

映画、ドラマを経て、恋人のような親友のような不思議な絆で結ばれる瑛太&松田龍平の姿が人気を呼んでいたシリーズの最新作がふたたび劇場へ! ドラマとは異なる『まほろ駅前狂騒曲』での多田&行天の関係性、プライベートでの特別な付き合い(!?)も語ってくれた瑛太&龍平スペシャル対談☆

もう一度ふたりの人間としてのバックボーンに迫る

――今回の映画版の見どころはどこでしょうか?
瑛太前作では、同級生の行天と、僕が演じる多田が出会うところから始まって、行天の自由奔放さに対して多田がつっこんでいくという関係性が描かれていました。
 今回の映画では、多田のところに来た依頼によって行天の過去に触れることになり、そのことによって多田のなかに、今まで知っていたはずの行天とは違う面があるのではという深読みが始まって、そこでふたりの距離感も変わってくるんです。ドラマではボケとツッコミとか、男同士なのに恋人か親友なのかわからない感じだったのが、もう一度人間としてのバックボーンに迫るのが今回の『まほろ駅前狂騒曲』だと思います。

松田シリーズとはいえ、これまでの映画やドラマを観ていなくても楽しめるようになっていますけど、出会ってからかなり時間が経ってふたりの関係性が変化したり、行天が過去と向き合うところが今回の見どころだと思いますね。
 今回は、やっぱり親と子の話なのかな。行天は過去に親から虐待を受けていて、自分が子どもに対して同じことをしてしまうんじゃないかという恐怖心もあって、自分がわからないんです。敵がいて、それを倒す正義のヒーローがいて、というわかりやすい話ではないんですよね。行天も前作の冒頭では包丁を持っているシーンがあって、犯罪者になる危険性もうちに秘めていたんです。誰にでも悪になる可能性はあるけれど、多田と出会うことによって、なんとか違う方向に向かって生きていて。そういうグレーな話なんだなあって。

――小説、映画、テレビとありますが、それぞれの『まほろ』らしさというものは、どう考えていますか?
瑛太ドラマと映画ではテンションも違うかもしれないですけど、逆に『まほろ』を通すとなんでもありな気がして、監督の考えに僕らはのっかっていけばいいのかなって思っています。『まほろ』には、何でも取り入れられる隙間がたくさんあるんじゃないかな。

松田俺が演じるうえで『まほろ』っぽさを感じるのは多田といるときなので、それに尽きます。でも、その関係性にも何かしらの変化を感じてもらえるんじゃないかなと。初めての映画のときは手さぐりなところもあったけど、ドラマで全12話をやっていくなかで、いろいろなシチュエーションで役の広がりが見えたし、それをふまえて今回やれることはすごく幸せで贅沢なことだと思いました。

瑛太&松田龍平の10年を経て変わった関係性

――おふたりは、出会ってから10数年経つと思いますが、ふたりの関係性も行天と多田のように変化はありますか?
瑛太僕はデビューしたのが映画『青い春』で、演じたのも集団になじめない役だったし、実際にも初めての現場でどうしていいのかわからなくて、ずっと校庭とか教室のすみにいたんですね。そこで最初に声をかけてくれたのが龍平で。龍平はいろいろなグループがあっても、どこにでも入れる人で、僕とはサッカーしたり、一緒に電車に乗って帰ったりしていました。その頃はそんなに会話をしなくても自然だったけど、『ナイン・ソウルズ』や『アヒルと鴨のコインロッカー』で共演して、昔よりもひとつの物事に対して深い話をするようになりましたね。

松田なんか変わったんだろうってくらいの感覚ですかね。実際に変わっているんだとは思いますけど。10代のころ、理想と現実みたいなものの狭間でもやもやしてるなかで出会って、それから10年を経ていくうちに、いろいろなものが削ぎ落されて、自分なりの形が見えてきたから、それについて話せるようになったということかもしれないです。まだまだなんですけど、それが楽しいなと思います。

――今回、多田と真木よう子さん演じる亜沙子との恋も描かれています。そのふたりのキスシーンはNGをそのまま使ったと……。
瑛太車のなかで僕が亜沙子にキスをしようとするシーンなんですけど、リハーサルやってテストして本番でって、何度も同じことをするのもつまらないから、リハで力強くいってみたら、シートベルトのロックがかかってキスできなくて……。自分でも驚きました(笑)。まあでも、龍平に「あそこはキスすべきでしょ」って言われて、確かにしたほうがよかったかなという気もしています。

松田あそこはすごく多田っぽいなと思ったんですけど、でも多田っぽさを超えて、「あの多田が!」みたいなキスも見てみたかったんですよね。一回失敗しても、シートベルトを外して果敢にキスしてほしかったです(笑)。

――お互いの好きなところや尊敬するところはありますか?
瑛太好きな人ができて理由が言えないのと同じ感じで、理由なくいいなと思います。一緒にいておもしろいんですよね。それに、龍平の出演作を観ていると、龍平にしかできない役というのがあって、しかも作品のなかで求められている以上のものを見せている。そういうのを観たときに、改めてほかのだれでもなく、龍平にしかできないものがあるって痛感するんです。そういう意味では松田龍平という俳優に興味があるし、刺激をもらっていると思います。

松田僕は……、瑛太の声ってアルファ波が出ているのか、聞いていると心地よくて、鎮静作用がありそうだなと(笑)。でも、僕も同じで瑛太にしかできない役を瑛太はやっていると思うし、役者としておもしろい人物だと思いますね。誰かと一緒にいることで前を向けるというか、生きることに意欲がわくってほんとにすばらしいことだと思うんですけど、そういう人です。

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まほろ駅前狂騒曲

 まほろ駅前で便利屋を営む多田啓介(瑛太)のもとに、同級生の行天春彦(松田龍平)が転がり込んで来てはや3年。2013年、大晦日の深夜、多田便利軒に小さなお客がやってきた。現れたのは、一度も会ったことのない行天の娘・はるだった。子ども嫌いの行天が、悪戦苦闘しながらはるとの絆を深めていくが……。

監督:大森立嗣
声の出演:瑛太 松田龍平 高良健吾 真木よう子

【公式サイト】
2014年10月18日(土)全国ロードショー
(C)2014「まほろ駅前狂騒曲」製作委員会

関連リンク

<インタビュー1>『まほろ』らしさというもの
<インタビュー2>ふたりの関係性
瑛太&松田龍平 撮り下ろし☆PHOTO GALLERY☆
『まほろ駅前狂騒曲』公式サイト
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