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D-LITE(from BIGBANG)『独自の世界観を観客にアピール!新境地を切り開いたソロツアーをレポート』

6月11日の神奈川・横浜アリーナ公演から全8都市15公演に渡って行われたソロアリーナツアー『D-LITE DLive 2014 in Japan 〜D'slove〜』を7月27日、大阪城ホールにて大盛況のなかファイナルを迎えたD-LITE(from BIGBANG)。当初は12公演の予定であったものの、チケットが入手困難となり3公演を追加!東京公演最終日となった7月18日の日本武道館をレポート!

初のオリジナル・ソロアルバムだから不安や心配もあった

 D-LITEにとって武道館というステージは、昨年行われた初のソロツアー『D-LITE D'scover Tour 2013 in Japan 〜DLive〜』以来。隅々までビッシリと埋めつくされた客席は前回と同様であるが、前回と大きく異なるのは、男性ファンの割合が著しく増加していたこと。そもそもD−LITEのライブは、親子やカップルなど、観客の年齢層が非常に幅広いが、今回はD-LITEの名を叫ぶ野太い歓声が甲高い女性の叫び声に混じって終始、こだましていたのが印象的であった。

 会場が暗転し、バンドメンバーがセッションのごとく演奏をはじめると、ステージ下から真っ赤なスーツに身を包んだD-LITEが両手を大きく広げ登場。自然と沸き起こる「カン・デソン」コール。その声を受け、1曲目に披露されたのは「陽のあたる坂道」。D-LITEの伸びやかな歌声にあわせ、観客は大合唱。早くも大きな一体感が会場を包み込んだ。

 「今日もこんなにたくさん来てくださって本当にありがとうございます!僕のライブは一緒に歌っても、踊っても、寝てもいいです(笑)。それぐらい自由度高いですから!では、次の曲、みなさん全力でいきましょう〜!」と「全力少年」を軽快にステップを踏みながら熱唱。観客と一緒に元気よくジャンプしたあとは、しっとりと「I LOVE YOU」や「アイ」を聴かせ、歌い終わると、自然と会場から拍手が沸き起こった。

 「今回のコンセプトは『D'slove』=“愛”。昨年は『D'scover』=“発見”というタイトルを掲げ、ファンのみなさんからのたくさんの愛を発見したので、今年はファンのみなさんに僕から愛を送りたい(お返ししたい)と思い、『D-LITE DLive 2014 in Japan 〜D'slove〜』というツアータイトルを付けました。そして、一昨日はみなさん何の日かわかりますか?僕の初のオリジナルアルバム『D'slove』の発売日です。初のオリジナル・ソロアルバムだから、不安や心配もあったし、悩んだりもしたけど、楽しみながら作業することができました。歌手が自分が好きな音楽を歌うのは難しいことではないですけど、その音楽をファンのみなさんやリスナーのかたが一瞬でも聞いてくれて、あ〜いいな〜と思ってくれるのはなかなか簡単なことじゃないと思います。だからこそ、このような結果(デイリーアルバムランキング初日1位)を得られてとてもうれしいです」と感謝の気持ちを吐露。「次は新しいアルバムにも収録されている「Rainy Rainy」と「醒めて、眠れ」という2曲を歌いたいと思います。みなさん一緒に楽しみましょう〜!」と、ロックを基盤とした力強いサウンドに乗せて切なくもパワフルな歌声を轟かせ、アーティストD-LITEの新境地と独自の世界観を観客にアピールした。

G-DRAGONが客席から見守るなか、G-DRAGON作詞の新曲を初披露!

 「昨年はこのタイミングでファンの人からおススメしていただいたJ-POPを歌っていたのですが、今年は僕が歌いたかったJ-POPを歌います!」と、和田アキ子の名曲「古い日記」とMr.childrenの「シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜」を披露。なんと「古い日記」では、グルーブ感満載のファンキーな歌声とともに1年前から練習を積み重ねてきたというドラムをダイナミックに演奏し、観客を魅了。さらにおなじみの「WINGS」や「ウソボンダ(Try Smiling)」の日本語バージョンといったオリジナルソングを挟みつつ、「逢いたくていま」や「夢の蕾」などのカバー曲では、圧巻の歌唱力、表現力で歌手D-LITEの底力をまざまざと見せつけ、観客はその歌声に聴き入り、心を震わせるのであった。

 「僕はたとえその日声が出なくても、勇気を持ってステージに立って、ファンのみなさんの心を感じながら歌いたいといつも思っています。僕にとってこのステージは、僕の音楽を聴いてくれる人たちとの約束であり、どの宝よりも尊い場所であるから。昨年は短い期間の中でのハードなツアーで体力的にも精神的にもつらい部分があったのですが、たくさんのかたが見に来て僕に力を与えてくださったおかげで最後まで乗り越えることができました。正直、今日も風邪を引いてしまって、リハーサルのときには全然声がでなくて、どうしよう……って落ち込んでいたのですが、みなさんから素晴らしいプレゼントをもらったおかげで、すごく楽しい時間を過ごすことができました。なんで声が出るのか僕もわからないぐらい(笑)、改めてみなさんの力の強さを感じました。本当にありがとうございました!」

 素直な胸の内を語ったD-LITEに会場から大きな拍手が注がれ、このまま感動的なエンディングへ!?と思いきや、まだまだはしゃぎ足りないと「じょいふる」で再びエンジン全開!会場全体、男子、女子に分けてのコール&レスポンスに加え、BIGBANGのメンバーそれぞれのソロ曲(V.I→SOL→T.O.P→G-DRAGON)でアレンジした「じょいふる」コールで会場は大盛り上がり!そして、笑顔に包まれたまま「Hello」で本編は終了。

 アンコールでは、D-LITEが先生と化してラップ講座を行ったあと、BIGBANGの楽曲「FANTASTIC BABY」を全員で大合唱!さらに「今日スペシャルゲストが来ています!」と、客席から見守るBIGBANGのリーダーG-DRAGONを紹介。照れくさそうにペンライトを振り、D-LITEを激励するG-DRAGON。そんな彼が作詞を手掛けた新曲「SHUT UP」(アルバム『D'slove』収録)をこの日初披露!歓喜の渦に包まれるなか、会場にリクエストを募り、「ナルバキスン(Look at me,Gwisun)」「FANTASTIC BABY」をリアンコール。ダンサーとともにステージを全力疾走したD-LITEは、「今日は本当に幸せでした。ありがとうございました!」と清々しい笑顔で再び感謝の気持ちを伝え、昨年のソロツアーのオープニングを飾った「歌うたいのバラッド」で3時間を超える長時間のステージのラストを飾った。彼の全身から溢れ出す幸せなオーラ。そのオーラは1万3000人に伝染し、感動的な空間を構築した。そして、当初心配されたいたD-LITEの声は、最後まで途切れることなく、いつにも増して艶やかな高音域を奏で続けていたのだった。

 「この秋にソロ新企画を考えています!」と最後にうれしいニュースを聞かせてくれたD-LITE。その内容は「社長に怒られるから言えない(笑)」とのことであるが、今回のツアーでまた新たな力を得、アーティストとして大きな飛躍を果たしたD-LITEだけに、次に繰り出すものとは何か!?否が応でも期待が高まってしまう。この秋も引き続きD-LITEの動向から目が離せない!
(文:星野彩乃)

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