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下田美咲『第2のマツコ!? 下田美咲とは何者か?』

数年前までニート生活を送っていたが、自身でアップした“コール”動画が話題を呼び多くのバラエティ番組にも出演するなど注目を集める下田美咲。その、歯に衣着せぬ発言から“第2のマツコ・デラックス”との呼び声も高い彼女の真摯な思いを聞いてみた。

向いてることは一瞬で結果が伴うんだなって

――下田さんは、自身がアップしたコールの動画がネットで話題になって、その流れから『アウトデラックス』や『ロンドンハーツ』などのバラエティにも出演しました。実際に昨年は文字通りの急展開だったですよね?
下田そうですね。分かりやすく参上出来ましたね、世の中に。

――下田さんを見ていると、自分をどういう風に見せればいいのか? どうすれば需要が高まるか? という部分で非常に戦略的な方だなって思います。
下田あぁ〜。動画をネットにアップしてしまったことで“王道”は無理だろうなって考えていたので、そこで万人受けという可能性を捨てられたんです。逆に退路を断つことで何やってもOKって気持ちに持って行けたんでしょうね。

――逆に出来ることが凄く増えたということですね。
下田そうですね。で、それを面白がってくれるユーザーも増えてきて。

――動画も瞬く間に100万PVを超えて。反響の返りの凄く早いですよね。
下田そうですね! 動画を始めて2ヶ月くらいで、映画館で流す動画を作ってほしいっていう依頼が来て。凄いスピード感だなって。だから、向いてることって、こんなに早く結果が出るんだなって正直思いましたね。下済み○年でやっと花開くものだ、という説を語る大人がよくいるけれど、ないと思いますそんなことは。

――ダメなものはダメだと(笑)。
下田向いてることは一瞬で結果が伴うんだなって。そこから嫌なことは徹底的にやらなくなりましたね。だから、どんどん忍耐力が無くなってますね、今は(笑)。

――アハハハハ!
下田だから、石の上にも3年なんて絶対しない方がいいし。例えば苦節10年で売れた人だったら、絶対に10年同じことをやって10年目に売れたワケじゃなく、年々変化させていったことで10年目に当たったワケで。

――そうかも知れないですね。
下田ただ、私の場合は事務所にも入らず、スタッフがいない状況のなかで来てしまったので、全て自分でジャッジしないといけないという状況が続いている。それは嬉しいことだけど、それがすごく苦しいときもありますね。

私と一緒にいるとき相手が楽しんでくれてるかは凄く気にする

――元々は読者モデルとして活動し、アーティストデビューも控えていたのを突然辞退して事務所も辞められたんですよね? そこからニート生活を経て、飲み会のコールの動画をきっかけにバラエティ番組にも出演したと。
下田もし、まだ現実に起きる前に、この1年に私の身に起きたことを理想として語ったとしたら「そんな活動じゃ絶対無理だよ、事務所に入って嫌な仕事もしないと」って誰もが言うと思うんですよ。実際ずっとそうだった世間は。でも、現実としてやりたいことだけで結果を出していくと「こういう道も、あり得るんだね」って言う。すごく軽はずみ。だから、今後も大人の意見を無視していかないとって思っています(笑)。

――結果さえ出ていれ発言権が得られますからね。過程を重んじる風潮ってあるじゃないですか? でも結局は結果がないと何も始まらないんですよね。
下田そうそう。嫌なことを1つもしないで成功する例ってあるんだなって。

――でも、そんなこと言っても人一倍努力を惜しまない人だと思いますよ。
下田うーん(笑)。行動は惜しまないですね。上手くいくための努力は惜しまないというか……。私、嫌なこととか、納得のいかないことをすると、速攻で口の周りにヘルペスが出来るんですよね。最近は全身じん麻疹も出たし(笑)。

――嫌なことは体が拒否すると(笑)。
下田「この仕事、無理かも…」って思ったとたん、全身にバァーって。中学の頃に事務所に入っていたんですけど、じん麻疹が出るから辞めたんですよ。「次の仕事が決まりました」って言われるたびにじん麻疹が出てきたので(笑)。

――嫌でも無理してやるということが肉体的に無理なんですね(笑)。
下田私としては、1日くらい嫌なことをやっても、それが明日に繋がるならって気持ちもあるんですけど、体がついていかないんですね(笑)。

――分かりやすいっちゃ、分かりやすい(笑)。
下田例えばミーティングや打ち合わせをした時に、相手の人が嫌な人だったら、もう膀胱炎ですよ!! それぐらい即効性なんです。

――それは凄い……てゆーか、若干めんどくさい(笑)。
下田だから最近、嫌なことを我慢してやってる人を見るとグっとくるんですよ、サラリーマンとか。なんでそんなに本意じゃないことを淡々とこなせるんだろうって。だから動画撮影にスタッフを巻き込むのとか大好き。明らかに普段の業務とかけ離れている内容を、私に渡されて淡々とこなしている様子を見ると、感情を押し殺すのが習慣になっているんだなこの人はって感じてキュンとする(笑)。

――アハハハハ! ヒドイ人だ(笑)。
下田私だったらヘルペスだ!って。

――でも、そういう渦に巻き込ませることが出来るってことは下田さんに魅力があるからなんですよ。
下田最初の頃の動画撮影は、仕事ではなくて遊びの一環だったんです。だから参加者の人たちは、その現場が凄く面白くないと次は絶対に来てくれないので、この場にいる人を絶対に楽しませなきゃだめ!って気持ちだけは強かったですね。私と一緒にいるとき楽しんでくれてるかという部分はプライベートでも凄く気にするので。変な話、私がつまらなくても相手が「楽しかった」って言ってくれればいいんです。

――凄く相手を気にする性格なんですね。
下田そうですね。自分と一緒にいた人が楽しんでないって凄く嫌なんです。顔色をうかがうのもクセですね。

―― 一見、自由奔放に見えますけど、やっぱり凄く繊細さなんですね。誤解を招く発言もあると思うんですけど、その真意を探るとい凄く真面目で勤勉なんだなぁって。
下田いや〜。結局、人間って本能的に自分の周りが楽しんでいると嬉しいものなんだと思いますよ。

――アハハハハ! お互い良い形での相乗効果ですね(笑)。
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