(更新:)
ORICON NEWS
ap bank fes ’12 Fund for Japan『青空の下に響き渡った極上の歌声とパフォーマンス、『ap bank fes』が刻んだ新たな物語の1ページ<1日目>』
7月15日 <2日目>
次々に続くエネルギッシュなステージ
櫻井和寿が興奮気味に「さぁ、お待たせしました!あの方がやってきます!!」と紹介するのも無理はない。第一線で活躍してきたアーティストにしか持つ事ができないスターの輝きを放つ吉川晃司が“つま恋”に初登場したのだから。「今年の“場違い枠”です!(笑)」と本人は言っていたが、彼が持つ圧倒的な牽引力こそ、このフェスにふさわしいエネルギーになると思った。
「何年か前に広島の子どもたちと作った」というバラード「あの夏を忘れない」は、広島出身の彼だからこそ発信できる思い(NO MORE原爆という主旨)がある歌。だからこそ吉川は『ap bank fes』のステージから「3月11日以降、(この歌に)NO MORE原発という主旨が加わりました」というメッセージを発信したんだと思った。
明日への希望につながる光
Band Actで登場したのは、今年ソロ活動をスタートさせたばかりの藤巻亮太。今の彼から生まれる音や言葉は、新しい挑戦を恐れず、自らの音楽を追求し、あらたなる道を切り開いていく覚悟を持った音楽だろう。最後に「みんなも自問自答を繰り返していると思うけど、少しでも前向きになれるような曲を書いていきたいと思います」と、みんなに約束した藤巻の表情は、とても凛々しかった。
全国ツアーの合間をぬって、つま恋にやってきてくれたのは、MONKEY MAJIK。被災地がたくさんボランティアに助けられたことを実体験で知っている彼らの「感謝の気持ちでThank you very much。Thank you good time」の言葉、そして彼らの境界線のない自由な音楽には、明日への希望に繋がる鮮やかな光があった。去年から『ap bank fes』は『Fund for Japan』がタイトルに加わった。すべての収益金を被災地のために充当するこのイベントにMONKEY MAJIKが参加してくれたことは、とても大きな意味を持った。
【7月15日 出演アーティスト】
Bank Band with Great Artists/吉川晃司、ナオト・インティライミ、持田香織(50音順)
Band Act/藤巻亮太、MONKEY MAJIK、Mr.Children
(文:松浦靖恵/撮りおろし写真:石渡憲一、渡部伸)
関連リンク
・7月15日 <2日目>
・7月16日 <3日目>
・PHOTO GALLERY