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永遠の0『奇跡の作業を目撃!! 超大作誕生の舞台裏―山崎貴監督インタビューも』

観客動員数700万人を超え、興行収入87億円を突破した、記録と記憶に残る大ヒット映画『永遠の0』。いよいよ待望のBlu-ray&DVDが発売されるが、日本映画界のヒットメイカー山崎貴監督に今だから話せるウラ話を聞きながら、幅広い世代に愛された同作の魅力を改めて紐解く! 驚きのAR(拡張現実)特典についても明かしてくれた!!

現代と過去の対話からたどり着いた未来へのメッセージ

 2014年上半期映画興行ランキングで、ディズニーアニメ『アナと雪の女王』に次いで、堂々の第2位にランクインした『永遠の0』。2012年の年間興行ランキング第1位の『BRAVE HEARTS 海猿』の興行収入73.3億円、2013年には50億円を越えた邦画実写作品がゼロだったことから考えると、興収87億円を記録した同作は、近年の邦画実写作品のなかでもメガヒットと言えるだろう。

 700万人もの観客を魅了した感動作を手がけたのは『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督。主人公は、国のために命を捧げるのが当然だった戦時下の日本で、個人の命にこだわり続けた旧大日本帝国海軍軍人の宮部久蔵(岡田准一)。零戦とともに、天才的な操縦技術で数々の戦場を駆け抜けながらも、生きることに固執して周囲から“臆病者”と呼ばれた男は、なぜ自ら特攻に志願したのか?……終戦から60年目の夏、宮部の孫にあたる佐伯健太郎(三浦春馬)が祖父の謎を調べ始める。

 現代と過去のふたつの側面から、卓越したセンスで真相に迫っていくインタラクティブな構成、最新のテクノロジーで緻密に積み上げられたCGと芝居の融合など、重厚なバランスで成立する本作。百田尚樹氏のベストセラー小説の親しみやすい語り口を活かしつつ、束の間の帰宅を果たした宮部が、妻の松乃(井上真央)と幼子・清子と過ごした時間が描かれるなど、映画ならではのアプローチで、原作の持つドラマ性をより響かせている。

 かつて映画評論家の轟夕起夫氏は、山崎監督を“映画界のドラえもん”と評したが、VFXでリアルに演出した過去や未来へと観客を誘い、藤子・F・不二雄のマンガのように、誰もが楽しめるファミリームービーにこだわってきた監督の、まさに本領が発揮されている(ちなみに山崎監督は、8月8日から公開される、シリーズ初の3D映画『STANDBY MEドラえもん』の共同監督を、八木竜一氏とともに務めている)。

 現代と過去の対話を通して、健太郎が祖父の思いにたどり着いたとき、時空を越えたクライマックスで届けられる、未来へのメッセージ……。それはぜひ観客の一人ひとりに受けとめていただきたい。

超大作の意外な舞台裏!? AR特典で空母・赤城が現れる!

 7月23日から発売されるBlu-ray豪華版&DVD豪華版の特典ディスクには、これまでの山崎監督作品同様に、重要な役割を担うVFXパート(本作でVFXが施されたカット数は400におよぶ)の貴重なメイキング映像がたっぷり収録されている。長年コンビを組んできた、山崎監督と渋谷紀世子VFXディレクターの頭のなかのイメージが、VFXを取り入れてリアルに具現化されていく様子は迫力満点。

「戦争の臨場感とリアリティにこだわって、できる限り太陽光の下で行われた今回の撮影は、予想以上に困難の連続でした。例えば零戦って、運ぶだけでもひと苦労。解体して、運んで、また組み立てて……。しかも物語の途中で機体の色を搭乗員に合わせてどんどん塗り替えなくてはいけないので、間に合わない場合には右半分を宮部機、左半分を景浦機用に塗ってなんてこともしました。現場では“プロジェクトあしゅら男爵”(『マジンガーZ』)なんて呼んでいました(笑)。大変な撮影でしたが、ピンチをとんちで回避するのは大好きなんですよ!」(山崎監督)。超大作誕生の舞台裏で繰り広げられた、ゼロを1にする奇跡の作業が目撃できる楽しみは、DVD発売という次なるフェーズならでは。

 さらに「DVDを買ってくださる人って、この映画をすごく好きになってくれた人だと思うので、こちらからも“ありがとう!”というお礼の気持ちを伝えたくて」と語る山崎監督会心の特典が、Blu-ray豪華版とDVD豪華版の初回生産限定仕様に入っているARカードだ。専用アプリをダウンロードし、カードにスマートフォンなどをかざすと、映画で観た巨大空母・赤城が立ち上がる。

「BUMP OF CHIKENのアルバム『RAY』のブックレットで、ARをやらせてもらってとてもおもしろかったんです。ちょうど『永遠の0』のDVDが出るタイミングだったので、ARで空母赤城が表現できたら最高だな! って。“プラモデルをつけてあげられない代わりに、かなり精密なデジタルモデルを”と無理を言って予算を捻出してもらいました(笑)。初めて触れるARとしてはすごく楽しめると思います」(山崎監督)。

 DVD特典のために、けっこうな時間をかけて、映画で使用したデータをAR用に簡略化し、新たに3D化された映像は、赤城が浮かぶ海上の波の動きや、風を受けて揺らめく旗などディテールに至るまで新鮮な逸品! 新しいおもしろさに、大人も思わず童心にかえって、スマホやiPadと一緒に夢中で動き回ってしまうこと必至(筆者体験談)。

 作中、健太郎が祖父の足跡をたどった夏から奇しくも10年後にあたる今年。70年前の夏や何十年後か先の夏に思いを馳せつつ、2014年の思い出の1本に、そして永遠に心に残る名作となることだろう。
(文:石村加奈)

>> 次のページへ:山崎貴監督インタビュー
「商業活動から外れてでもやらなければいけない仕事」

永遠の0

 司法試験に落ちて進路に迷う佐伯健太郎は、祖母・松乃の葬儀の日に驚くべき事実を知らされる。実は自分と祖父・賢一郎には血のつながりが無く、“血縁上の祖父”が別にいるというのだ。本当の祖父の名は、宮部久蔵。60年前の太平洋戦争で零戦パイロットとして戦い、終戦直前に特攻出撃により帰らぬ人となっていた。
 宮部の事を調べるために、かつての戦友のもとを訪ね歩く健太郎。しかし、そこで耳にした宮部の人物評は「海軍一の臆病者」などの酷い内容だった。宮部は天才的な操縦技術を持ちながら、敵を撃破することよりも「生きて還る」ことに執着し、乱戦になると真っ先に離脱したという。
 「家族のもとへ、必ず還ってくる」……それは宮部が妻・松乃に誓った、たったひとつの約束だった。そんな男がなぜ特攻を選んだのか。やがて宮部の最期を知る人物に辿りついた健太郎は、衝撃の真実を知ることに……。宮部が命がけで遺したメッセージとは何か。そして現代に生きる健太郎は、その思いを受け取ることができるのか。

原作:百田尚樹
監督・VFX:山崎貴
出演:岡田准一 三浦春馬 井上真央 ほか
【公式サイト】

Blu-ray&DVD 7月23日(水)発売
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(C)2013「永遠の0」製作委員会

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