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BUMP OF CHICKEN『4年ぶりツアーに大興奮!ファンと一緒に作り上げた白熱のステージ』

 昨年末にライブハウスでスタートし、今年4月からはアリーナツアーとして開催されたBUMP OF CHICKENの全国ツアー『GOLD GLIDER TOUR』が7月14日、ついにファイナルを迎えた。実に4年ぶりの開催となった待望のツアーは、メンバーとファンが作り上げる一体感がとても印象的なステージとなった。そのなかから、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた4デイズの最終日、7月8日公演の模様をレポート!

ファンとともに作り上げた“一体感”あるステージ

 昨年12月にライブハウスツアーとしてスタートを切り、今年4月からはアリーナツアーとして開催されたBUMP OF CHICKENの全国ツアー『GOLD GLIDER TOUR』。ツアーの開催は実に4年ぶりとなり、その間、メンバーとの対面を心待ちにしていた超満員のファンからは大歓声とともに「待ってた!」と喜びの声が飛ぶ。そして、その祝福の声にメンバーからは感謝の言葉が続く。「レコーディングをして、そのレコーディングしたものがCDになって……。でもそれは全然完成じゃなくて、ここにいる1人ひとり、全員の耳に届いた時に僕たちの曲は完成になります。僕らの音楽は、ここにいるみんながいないと何の意味もありません。だから、ここにいてくれて本当にありがとう!」(直井由文/Ba)。ツアー終盤戦に展開された東京・国立代々木競技場第一体育館4デイズの最終公演、7月8日。同会場で彼らがライブを行うのは約8年ぶりという久しぶりのステージは、メンバーとファンが作り上げる大きな一体感がとても印象的な空間となった。

 ステージ全面を覆う幕にメンバーのシルエットが順に映し出され、その1人ひとりの奏でる音色が重なり、ビートが疾走!2010年にリリースされた6thアルバム『COSMONAUT』のオープニング・ナンバーでもある「三ツ星カルテット」でスピード感豊かに幕を開けたライブは、続く「宇宙飛行士への手紙」で光が開けるとともに金色に輝く紙吹雪が舞い、「分別奮闘記」の行進曲を思わせる躍動的なリズムが会場の高揚感を高めていく。その序盤の3曲をはじめとする『COSMONAUT』収録曲を要所に据えながら、新旧を織り交ぜたナンバーで構成されたこの日のセットリスト。ファルセットを交えながら、感情を強く込めた歌声で聴き手を惹きつける藤原基央(Vo&Gt)の姿が強烈な印象を放った「ゼロ」。升秀夫(Dr)が刻む、厳か、かつリズミカルなドラムロールから雄大なスケールの音色が広がった「66号線」。そして「Smile」は、藤原と増川弘明(Gt)が紡ぐギター・アンサンブルから、メンバー全員の感情をダイレクトに叩き込んでいるかのような圧巻の轟音を展開。さらに続いた「グッドラック」は、切ない“さよなら”を歌いながら、大切な“君”への熱い思いを伝えるメロディーが感動的だった。

メンバーが何度も口にした感謝のメッセージ

 ライブ中盤では、アリーナフロアに作られたステージにメンバーが移動してアコースティック・セッションを披露。升のドラムを軸にして、藤原と増川はアコースティックギター、直井は普段のエレキベースからアップライト・ベースへスイッチし奏でたのは、「ホリデイ」と「embrace」。ファンの温かな手拍子に包まれながら、リラックスした雰囲気のなかで、メンバーの顔には爽やかな笑顔が浮かぶ。そして、再びメインステージへ立ち、「感謝の気持ちを込めて歌います」と藤原が改めて伝えたファンへの感謝から続いたのは「supernova」。「代々木、聴こえるか!」。この音が、そして言葉がもっと強く響けとばかりに藤原が叫ぶ。そして、「本当のありがとうは……来てくれてありがとうな!」。「supernova」の歌詞に繋げて思いのたけを響かせる彼らに、会場は大合唱で応える。<ラララ…>メンバーのリードで巻き起こった、優しくも高らかなハミング。これこそまさに、“一体感”と言わずして何と言おうか。音色と言葉1つひとつを大切に愛でるようにメンバーは奏で、それをファンはすべてもらさず全身全霊で受け取る。このメンバーとファンの強い信頼関係があるからこそ、BUMP OF CHICKENのライブの一体感は生まれるのだろう。

 「あと3曲ぐらいで終わっちゃうんだ。寂しいね。4日間、あっという間だったな。最後の日のお客さんが君たちで本当良かったです、どうもありがとう」。アコースティックギターを爪弾きながら藤原が伝えた、この日何度目か分からない感謝の言葉に続いたのは「beautiful glider」。今回のツアータイトルにも冠された1曲は繊細な音色を奏で、本編のラストナンバー「天体観測」、アンコールで披露した初期曲「K」と「ガラスのブルース」で疾走感たっぷりにライブのエンディングを飾った……かと思いきや、鳴り止まない1万人の歓声を受け取ったメンバーが再び集まり、その場で選曲した「DANNY」をファンにプレゼントだ。カウパンク風の2ビートが勢いよく弾け、メンバーが上げる雄叫びも痛快な1曲で、代々木第一体育館4デイズは見事に締めくくられた。

 そのライブ終盤に披露された「ガラスのブルース」を収録した『FLAME VEIN』の、おそらくリリース直後……。下北沢のライブハウスで初めて彼らのライブに足を運んだ時の鮮烈な印象を、終盤の初期曲を当時と変わらないイキイキとした雰囲気で演奏する4人の姿を見ながら、思わず懐かしく振り返ってしまった。そして、バンドとしてのスケールは当時と比べると何倍にも飛躍したいまも、聴き手1人ひとりの心へ深く深く染みる音楽を届けようとする姿勢が伝わる彼らのライブの雰囲気は何も変わっていないのが、個人的にはとても嬉しかった。高揚感たっぷりに、かと思えば静寂とともに、そして明るく、優しく……。キャリアを重ねるとともに成長し、表現力を増した曲調に希望のメッセージを綴るBUMP OF CHICKENの約3時間にわたった大作ライブ。そこにある大いなるエネルギーを、今回のツアーを通して全国のファンは誰もが受け取ったはずだ。
(文:道明利友/撮り下ろし写真:古溪一道)

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