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井上陽水『名盤『氷の世界』を“解凍” 自身が語る制作舞台裏!!』
反抗期の中で『氷の世界』作ったのは覚えはある
井上そうそう。昔は今みたいにワープロも無くて、歌詞を書くのも全部手書きでね。で、ちょっと前に当時使っていた古いノートが出てきて。見たら“寂しさの徒然に”なんて書いてあって「あ、これオリジナルのノートだな」なんて、懐かしんでタイトルみたら「普通郵便」って書いてあって。こんなタイトルだったっけ!?って。本人もビックリ(笑)。
――しかも2番の歌詞がレモンティを飲むのにレモンを買いに行くっていう歌詞だったって伺いました(笑)。
井上何を寝ぼけたことを書いているんだってね(笑)。たぶんどこかからNGが出たんでしょうね。「氷の世界」(※シングル曲)の“窓の外ではリンゴ売り、声を枯らしてリンゴ売り”も最初はワケが分からないって言われましたからね。で、僕も「この詞がいいんだ!」っていう強い思いもそれほどなくて。
――え!? そうだったんですか?
井上まぁ〜息子が親に反抗するみたいなもんで。大した動機じゃなかったですよ。
――理由なき反抗(笑)。
井上「いつまでも言う事聞かないよ」ってなもんでね(笑)。そういう反抗期の中で『氷の世界』作ったのは覚えてますね。
皆さんそんな風に詞を解釈してるのか!ってビックリしちゃって
井上そうやって言ってくれる方がたまにいらっしゃるんですよ。「これは若者の破壊願望を表現していますね? そうでしょ?井上さん!?」とか言われるんですけど、いや〜、あの〜どうしてそんな詞書いたんだっけかなって(笑)。
――アハハハハ! そんな破壊願望あったかな?って(笑)。
井上そんなに熱く迫ってこなくてもさ〜っていう感じですよね。人が誰でも持っている潜在的な気持ち……え!? そうなの?ってビックリしちゃってね。「皆、そんな風に思ってるんだ〜怖いなぁ」って(笑)。
――うーん。そこが、天才・井上陽水たる所以ですね(笑)。
井上なんだか分からないけど、若かったし、締切に追われてたのかなぁ。
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