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(更新: ORICON NEWS

大島優子 Special Interview たったひと言にどれだけ感情と魂を込められるか

AKB48・大島優子が、ディズニー/ピクサー最新作『メリダとおそろしの森』の主演声優に抜てきされ、思春期真っ只中を生きる王女・メリダを演じる。10代の女の子役について「たまに“セクシーに聞こえる”という理由でNGがあって(笑)。知らず知らずのうちに、自分のセクシーさが出ちゃいましたかね」と、茶目っ気たっぷりに吹き替え収録を振り返る!

自分にもあんな頃があったな〜(笑)

 ディズニー/ピクサーの過去作品は『トイ・ストーリー』シリーズをはじめ世界中から愛される作品。起用が決定した時には「ただただ、もう嬉しかったです!!私がメリダの声優をやらせていただけるなんて信じられなくて。何度もマネージャーさんに『嘘でしょ?ほんとに!?』って確認しました」と、国民的アイドルのエースでさえ、にわかには信じ難い大抜擢だったようだ。

 メリダは王女として生まれながらも古いしきたりや慣習を嫌い、自由に生きたいと願う、どこにでもいるティーンエイジャー。そんな彼女が、両親の愛情とプレッシャーを受け止め、自分の将来と向き合っていく“心の成長”も見どころのひとつ。そんなメリダについて「少女と大人の狭間にいて、自分がやりたい事と親に求められる事のギャップに戸惑い、『どうすればいいんだろう?』 ともがく姿は、とても共感できました」と語る大島。「自分にもあんな頃があったな〜」と笑いながら、自身の経験を懐かしんだ。

 「メリダは自分が“こうありたい”という芯を持っている女の子。さまざまな壁を乗り越えることで、自分の主張と周囲の意見を客観的に考えられるようになる。成長するんです。私もすごく頑固なところがあるんですけど、だからこそ周囲の意見に耳を傾けることを心掛けるようになりました。メリダと一緒だなと思いましたね」と内面を重ねる。さらに、「AKB48という女の子ばかりのグループにいると、流される時もあるんです。グループが変わると、また別のカラーがあったりもして。でも、そんな時こそ、自分がブレないように、客観的に自分を見つめているつもりです」と明かし、大島らしい冷静な一面ものぞかせた。

愛して作っているから 愛されないはずがない!

 「メリダはとても家族思いで、お母様に反発しながらも、とても早い段階で家族の大切さに気付くんです。それがメリダのいいところ」と、まるで“自慢の妹”のことのように語る。

 「最初は、自分の発言に耳を傾けようとしない、自分に物事を押し付けてくるお母様のことをメリダは疎ましく感じてしまうんですよね。でも、メリダの気持ちはすごくわかるんです。少女と大人の狭間でもがき、壁を乗り越えて家族の愛に気付くメリダを素直で、かわいくて、逞しいなって感じました」と、ピクサー史上初となる“女性主人公”の魅力を明かした。

 “観る側から、魅せる側”へと立場が変化したことで受けた刺激は「まず、ディズニー/ピクサーの作品はどの作品も世界中の人に愛されていて、その理由は“作っている側が本当に作品を愛している”ということだと知りました。作り手側が、こんなに作品を愛して作っているから、それは愛されないはずはない!」と、現場のスタッフたちの想いを代弁する大島。

 「今回、ディズニー/ピクサーのスタッフさんとご一緒して、我が子のように作品を思っている姿がすごくステキでした」と、その情熱を肌で感じたようだ。

 最後に今回の声優で学んだことは「向き合っている相手との距離のとり方や台詞の言い方が勉強になったこともありますけど、たったひと言に、どれだけ感情と、そして魂を込められるのか。それがどれほど大切なことかを教えていただきました」と真摯な表情をみせる。

 「もっともっと、私はやるべきなんだと。『嫌だ』というセリフひとつにしても、どれだけ嫌なのかをもっと表現できるはず。毎回、毎回、全てのセリフにおいてその気持ちを持って臨むことで、作品の全てが変わってくる」と静かに語る。最後には机に置かれた目の前のパンフレットを両手で持ち上げ、「本当にこの作品のおかげです」と、感謝の言葉を口にした。
(撮り下ろし写真:片山よしお)
(スタイリング:片岡麻弥子/ヘアメイク:円谷歩美)

映画情報

メリダとおそろしの森

スコットランドのある王国の王女メリダは自由を愛するあまり、王家の伝統を重んじる厳格な母としばしば対立する。ある日、“鬼火”に導かれて森の魔女に出会ったメリダは「魔法で自分の運命を変えて欲しい」と魔女に依頼する。だが、太古の昔より人間が森の魔法を使うことは禁じられており、メリダの願いは恐ろしい災いをまねいてしまう。王国と愛する家族を救うため森に立ち向かう決意をしたメリダは、森の魔法を解くことができるのか?

監督:マーク・アンドリュース ブレンダ・チャップマン
声の出演:ケリー・マクドナルド エマ・トンプソン
日本語吹替え版:大島優子
【予告編】 【大島優子吹替え版 特別映像】 【OFFICIAL SITE】
2012年7月21日(土)2D・3D同時公開(C)DISNEY / PIXAR .All Rights Reserves.

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