(更新: ORICON NEWS

家入レオ『3rdワンマンツアーファイナル、NHKホール公演をレポート!』

家入レオの2ndアルバム『a boy』(2014年2月19日発売)のリリースに合わせて開催された『家入レオ3rdワンマンTour 〜a boy〜』の最終公演が、4月26日に東京・NHKホールで行われた。あふれんばかりの想いを全身からほとばしらせ、拳を振り上げながら歌ったステージ。MCでは楽曲に込めた気持ちを語り、時には観客に語りかけた彼女。まるで、ひとつの物語を見せるようなステージで観客を魅了した。

ツアー最終日、夕べはドキドキしてなかなか寝付けなかった

 1曲目の「カーニバル」が始まった。軽快だがどこかノスタルジックな雰囲気のサウンドに乗せ、歌いながら階段を降りる彼女。場内のあちこちではブルーのペンライトが灯り、ゆっくり揺れている。続く「太陽の女神」ではミラーボールが回り、オレンジのライトが客席を照らす。

 「みんなでひとつになって、気持ちのキャッチボールをしていけたらと思います。私のライブを見るのは初めてという人も多いと思いますが、自分のスタイルで楽しんでください」。そう最初にあいさつをすると、彼女は静かに過去を語り始める。「16歳で上京した頃は、大人が信じられなくて怖かった。自分で自分を守らないと、壊れてしまいそうだった。でも、ふとした時、それは自分が求めてばかりいたからなんだと気付きました。今はまだまだだけど、自分も与えられる人になりたい」

 そんなMCの後に歌ったのは「Time After Time」。胸に手を当てながら、やさしく語りかけるように歌う彼女。声や動きの端々には、少しでも気持ちを伝えたいという想いが表れた。また「Hello」では、「みなさんの声を届けてもらえますか!」と観客をうながすと、彼女の歌に続けて観客の大合唱が始まった。歌声を聞いた彼女は「すごい!」と、とても嬉しそうな表情。「もっとひとつになりましょう!」と、続けて「Shine」を歌う。天井に向かって高く伸ばした手をゆっくり胸に当てる。彼女の力強い歌声が、大歓声とともに場内に響きわたった。

 「ツアー最終日、嬉しくもあり寂しくもあり、夕べはドキドキしてなかなか寝付けなくて。少しセンチメンタルな気持ちになって、子どもの頃を思い出したりしていました」

 この日のMCでは、さまざまなエピソードを語った。子どもの頃、母親を傷つけてしまったことの後悔。ドライアイで、ツアー中に目薬を1本使い切ってしまったことなど。また、MCの度に照明スタッフに、「もっとみんなの顔が見えるようにしてください」と客席を明るくするようにお願いをして、3階の客席まで見渡し何度も手を振った。

平坦な道ではないけど“夢を叶えたい”と思うのは、みなさんがいてくれるから

 中盤は、激しい想いを託した楽曲が並んだ。静かな始まりからどんどん熱気を帯びていく「Too many」では、雑踏の片隅で膝を抱えるように、セットの階段に座りこんで歌い始めた彼女。赤いライトに照らされながら、街をさまようかのごとく身体を揺らす。サビでは、抑えきれない感情を爆発させるかのように、全身を揺らし何度もジャンプした。まるで、路頭に迷い心細さに泣き叫ぶ子猫のように。それから一転、「Free」ではライオンのように吠えてみせた。スタンドマイクにもたれながら歌い始めたと思ったら、途中でマイクスタンドを蹴り飛ばし、拡声器を手にして激しくシャウト。荒々しいボーカルとワイルドな姿には、場内が大きな歓声で沸いた。

 終盤は、前作に収録の「Fake Love」や「Kiss Me」など、ノリのいいR&Bのようなグルーブ感を持った楽曲が並んだ。タオルを回して盛り上がったのは「Linda」。低めのボーカルが迫力たっぷり。「いくよー!」のかけ声で、観客が一斉にタオルを回す様子はとても壮観だ。また、代名詞「サブリナ」では、指を突き上げてジャンプしながら、会場全体での大合唱となった。

 「みなさんは夢を持っていますか? 私には夢があります。道は平坦ではないけど、それでも叶えたいと思うのは、みなさんがいてくれるから。この歌をみんなへのエールにしたい」と、本編最後には「希望の地球」を熱唱。この日、ロビーには“LEO”と書かれた白い旗が設置されており、お客さんがそれぞれの夢を書き込んでいた。その旗をなびかせながら歌った。「みんなの夢が叶うように想いを込めて、一緒にジャンプしよう!」。場内がひとつになっての大ジャンプに会場が揺れた。

 アンコールを含め、予定通りのセットリストを終えたものの「まだまだ伝えたいことがある」と、最後の最後に「Say Goodbye」を弾き語りで披露するというサプライズもあった。途中でアコギを弾く手を止め、アカペラで歌った彼女。そこに手拍子が重なり、いつしかステージと客席が融合していく……。2度のツアーからの経験で、今作『a boy』はライブを意識して制作した曲が多かったという。その思いが結実したこの日、家入レオという物語が“新たなストーリー”をつむぎ始めた。


(文:榑林文章/撮影:田中聖太郎)

WOWOWで家入レオのツアーファイナルを観よう!

 まっすぐに前を見据えたまなざし、嘘偽りのない心の叫びを投影した歌詞、そして強い意志を込めたステージパフォーマンス、そのすべてが“凛”という言葉に集約される高い表現力と存在感を兼ね備えたシンガー・ソングライター、家入レオ。デビューから2年の間に大きな成長を遂げた家入レオが、最新アルバム『a boy』を携えて、自身最大規模のツアーを決行。同ツアーのファイナル、4月26日に東京・NHKホールで行われるライブの模様をWOWOWで独占放送!昨年末、『日本レコード大賞』優秀作品賞に輝いた「太陽の女神」をはじめ、「Message」や「チョコレート」、「君に届け」といったシングルナンバーやアルバムからの作品を中心に構成。家入レオの豊かな才能を改めて実感させてくれるステージは必見!

【番組概要】
家入レオ 3rd ワンマン Tour 〜a boy〜
【放送日時】5月6日(火・休) 午後8時〜 [WOWOWライブ]

関連リンク

【2ndアルバム『a boy』インタビュー】大嫌いだった“大人”になろうと決意したワケ
2013年 初ワンマンライブレポート
過去インタビュー一覧
プロフィール/CD売上ランキング
公式サイト

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索