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水谷豊&成宮寛貴『今できることは何か?現実をも見据えた『相棒』的な答え』

今年で14年目を迎える国民的ドラマ『相棒』シリーズの3年半ぶり3作目の映画であり、杉下右京&甲斐享コンビにとっては初めてとなる『劇場版III』。シリーズ初の“孤島ミステリー”に挑んだ主演の水谷豊と成宮寛貴に、大ヒットを続けるチーム『相棒』の謎について聞いた。

心の準備は常にできているんです

――警視庁の“陸の孤島”といわれる特命係のふたりが、今回、事故の調査で訪れるのは、都心から約300キロ離れた“絶海の孤島”鳳凰島!? 設定を聞くだけでワクワクしますが、本作の台本を読んだお二方の感想は?
水谷『相棒』は本当に何が起きるかわからないものですから、いつ何があってもいいように、心の準備は常にできているんです(笑)。今回の“絶海の孤島”へ行くという設定も、まずは“なるほど『相棒』らしいな”と思いました。ただ、島で起きるのはとんでもないことでしたからね。まさに『相棒』の世界へ分け入っていくような感覚で台本を読み進めました。
成宮映画は初参加でしたが、テレビシリーズのときも映画のようなスケール感を感じていたので“一体、どういう風になるんだろう?”と思っていました。撮影前、豊さんに「映画ならではの『相棒』の世界に連れて行くよ!」と声をかけていただいて、ますます楽しみになりました。豊さんの予言通り(笑)、映画ならではの世界を感じることができました。
水谷どこを見てもビルがなくて、新鮮でしたね。
成宮急に雨が降ってきたり、大自然のパワーを感じました。ジャングルのなかでも、右京さんが普段と変わらず紅茶を飲んでいる画はおもしろかったです。
水谷どこにいても『相棒』だということに変わりはありませんから。ジャングルでも、ふたりともいつもと同じスーツに革靴で(笑)。
成宮いえいえ、島に向かうときはすぐ帰れると思っていたので! 右京さんが潜入捜査の意味を取り違えて、どんどん先に行っちゃうから……。そのうちに“えっ! そこが気になっちゃいましたか!?”という展開に(笑)。でも今回は、島という密室の、四方八方敵だらけというなかで、完全犯罪をどう崩していくのか? 独特の視点で解決の糸口を見つけていくスピード感など、右京さんの天才ぶりがたっぷり楽しめます。
水谷テレビシリーズでも時々アクションシーンはありますが、今回はよく動いたなあという印象がありました。陸、海、空、あらゆるロケーションをふんだんに使って、ヘリを飛ばし、船に乗り、ジープを走らせ、ジャングルを駆ける。カイトくんとふたりで川のなかを走るシーンは楽しかったですね。僕の先を走るんですけど、水しぶきがすごくて! あ、もちろん川のなかも革靴でね(笑)。
成宮あんなに長く滞在する予定じゃなかったので(笑)。

――絶妙なコンビネーション、さすがです! 本作でも3代目の相棒・カイトくんのアシストが冴え、ふたりの絆がさらに強まった実感などはありましたか?
水谷映画全体でいえば、特命係が犯人側を落とす謎解きのシーンが見せ場になりますが、島から戻った僕たちふたりが街を歩きながら話すラストシーンもホッとするところです。初対面のふたりではああいう雰囲気にはならなかったでしょう。『season11』からの積み重ねがあったからこそ、作り上げられたシーンだと思います。カイトくんからのアイデアも増えて、若い彼の持つ勢いやエネルギーを存分に発揮してもらうことで、これからいよいよおもしろい『相棒』になっていくと期待しています。
成宮ラストシーンの前に、鳳凰島で訓練していた民兵のリーダー・?室と対峙するシーンがあるんです。そこで今回のテーマである“国防”についてすごく偏った意見を述べる?室に対して、カイトは言い返したいんだけど、うまく言葉にできなかった。そのとき隣にいた右京さんが、カイトの言葉にならない思いも含め、きっちり意見を言ってくれたおかげで、少しすっきりできたというのか。もやもやした思いも残ってはいるけれども、今回の経験を未来に繋げていければいいなって。そんな前向きな気持ちで迎えたラストシーンの、青臭いカイトの言葉に「そうだね」と賛同してくれる右京さんの存在に、カイトも救われているんですよね。ひとりでは世の中を変えることはできない。そんな現実をも見据えた、今回の『相棒』的な答えだと思いました。

まだ2年目なので秘密はわからない(笑)

――大自然の中で繰り広げられる極上のミステリーと見事に融合する、シリアスな社会性。今回も『相棒』でなければ扱えない、時代のリアリティに肉薄したテーマに、実に『相棒』らしい答えが用意されています。
水谷『相棒』はそのなかに時代の真実がひそんでいるんですね。今回も、世相を色濃く反映した、単純に答えの出せないテーマですが、未来へ向かって前進していこうという思いで作品を作り続けるなか、やはり『相棒』としての答えは出さなければなりません。そしてその答えには、いよいよ洗練された『相棒』精神を感じました。どの作品もおもしろい、シリーズものの映画って『ゴッドファーザー』以外にはなかなか思い浮かびませんが(笑)、『相棒 劇場版』シリーズは、異なるテーマを扱い、それぞれ描かれる世界が違いますが、『III』になってよりおもしろい映画ができたのではないかと思っています。

――エンターテインメントでありながら根底に貫かれるリアルな世界観は、シリーズがスタートして14年、常に進化を遂げてきた『相棒』のひとつの集大成といっても過言ではないのでは? それにしてもチーム『相棒』の不撓不屈のチャレンジ精神の源とは何なのか……ミステリアスです!
成宮僕はまだ2年目なので、チームの秘密はまだわからないです(苦笑)。
水谷僕も不思議なんです(笑)。長く一緒に仕事をしていると甘えたり許されたりする関係になることもありますが、チーム『相棒』に関しては、そう思わない、思えないんですよね。これからも今まで通り、過去を振り返らず、先のこともあまり考えず“今できることは何か?”ということだけを考えていくのだろうと思います。この先『相棒』がどうなっていくのか、僕自身、とても楽しみです。
(文:石村加奈/撮り下ろし写真:逢阪 聡)

相棒−劇場版III− 巨大密室!特命係 絶海の孤島へ

  特命係の杉下右京(水谷豊)と甲斐享(成宮寛貴)の前に現れた警察庁長官官房付の神戸尊(及川光博)は、ある死亡事故の調査を手がかりに、特命係に太平洋に浮かぶ孤島の“妙な噂”の極秘調査を依頼する。
 そこは、ある実業家が個人所有している島で、元自衛隊員たちが訓練のために共同生活を送っていた。半ば強引に島の調査へと駆り出された2人だったが、右京は事故現場で、それが殺人事件であるという確信を持つ。
 外界から完全に閉ざされた巨大な密室の中で捜査を進めるふたり。やがて、得体の知れない巨大な力が彼らに襲いかかろうとしていた――。

監督:和泉聖治
出演者:水谷豊 成宮寛貴
【映画予告編】 【公式サイト】
2014年4月26日(土)全国ロードショー
(C)2014「相棒 劇場版III」パートナーズ

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水谷豊&成宮寛貴撮り下ろし☆PHOTO GALLERY☆
孤島の“妙な噂”の極秘調査…<映画予告編>
『相棒-劇場版III-』公式サイト

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