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『Vol.15 凄いことになっている若大将EXPOの全容やいかに』

凄いことになっている若大将EXPOの全容やいかに

 最近はテレビ朝日系の「若大将のゆうゆう散歩」で人気の加山。もともとは60年代から70年代の日本のポップスシーンの最先端を行くシンガーソングライターであり俳優だ。「君といつまでも」や「お嫁においで」「僕の妹に」など、世代を超えて歌い継がれる大ヒット曲も多い。自身は「僕が最初ではない」と謙遜するが、日本のシンガーソングライターの草分けとして、後の世代の若者に多大な影響を与え、さだまさしは「加山さんがいなければ僕はシンガーソングライターになっていなかった」と断言するほどの存在だ。

 その加山雄三の喜寿を記念する複合イベントが凄いことになっている。8月23日の武道館を頂点に8つのイベントが進行していく。
@ 加山雄三映画祭(8月2日〜29日 神保町シアター)
A THE King ALL STARS LIVE“未来の水平線”(8月14日 EX THEATER ROPPONGI)
B 若大将オヤジバンドコンテスト〜目指せ!日本武道館(8月15日 EX THEATER ROPPONGI)
C 若大将のゆうゆう散歩「心に残る1枚の風景画展」(日時場所未定)
D 加山雄三ミュージアム in TOKYO(8月20〜25日 日本橋高島屋)
E 光進丸・若大将レストラン(8月22日〜23日 天王洲クリスタルヨットクラブ&光進丸)
F 若大将EXPO満喫ツアー(8月22日〜23日 武道館チケット付EXPO巡りのバスツアー)
G 加山雄三 LIVE in 日本武道館(8月23日 日本武道館)


 まずは映画祭。実は加山雄三は1980年代に再ブームとなったことがあった。その原動力となったのが、新宿や池袋で細々と上映されていたオールナイトの若大将シリーズの映画だった。もちろん、何のソーシャル・メディアもない時代。本当に口コミだけで噂は広がり、ピーク時にはオールナイト上映はいつも満席、加山雄三のベストアルバムが大ヒットし、加山雄三ブームが訪れたのだ。そんな日々をほうふつとさせる映画祭でEXPOの幕が開く。まさにオープニングイベントにふさわしい。どうせならオールナイト上映をやってくれればいいと思う。そして、もちろん一番の盛り上がりになるのは日本武道館のコンサートだ。すべてのイベントは、そこに向かって収束していくのだ。
 次は、加山を中心に若手トップ・ロッカーたちが集まって結成したTHE King ALL STARSのライブ。メンバーはMONGOL800のキヨサク、シアターブルックの佐藤タイジ、THE COLLECTORSの古市コータローなど。場所は今話題の六本木EX THEATERで、アリーナは加山コンサートでは通常あり得ないスタンディングとなる。加山世代は60才以上が中心だが、ここは若いファンも押し寄せることになりそうだ。そして、次には武道館での前座ステージをめざしての若大将オヤジバンドコンテストが開かれる。さだまさしと南こうせつがテープ1次審査を行い、本審査はザ・ワイルドワンズ、竹中直人、キマグレンが行う本格的なコンテスト。ここに出たいオヤジは推定1万人はいると思われる。
 そして、「風景画展」や高島屋開催の“加山ミュージアム”では、実際に加山雄三が描いた水彩画や油絵が販売される。加山の描く風景画は実は天下一品。波や空の描き方は感動ものですらある。その絵画を手に入れるまたとないチャンスとなる。また若大将レストランでは、実際に加山が光進丸で友人たちにふるまってきた好評のメニューレシピで作られた料理が提供されるという。レストラン開店期間中は光進丸が18年ぶりに東京に停泊することも決定している。あの大きな外洋クルーザーを目にするまたとないチャンスとなる。
 そして、最後に控えしは日本武道館コンサートだ。日本最高齢での武道館コンサートの記録を持つ加山雄三が、その自己記録をさらに伸ばす今回のコンサート。ここでファンは大いにはじけることになるだろう。

 4月11日バースデー・コンサートの後、オーチャード・ホール横の特別室に集まった多数の関係者とともに誕生日を祝った加山雄三。バースデー・ケーキの上には光進丸が、これからの日々を祝福するようにデコレーションされていた。常にポジティブに人々の心に希望や勇気を届けてくれる77才。僕たちは、まだまだこの人に見習うことが多いようだ。

⇒若大将EXPO公式サイト

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若大将EXPO公式サイト

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