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チョン・イル『高慢な女好きキャラを演じて気づいた 愛情表現の共通点』

韓国の若手人気スター、チョン・イルがツンデレ御曹司を演じる『美男<イケメン>ラーメン店』。初めての恋心に当惑する主人公を演じて気づいた自身の恋愛感情の変化、共感ポイントとは!? 今の恋愛観もしっかりと語ってくれた!!

うまく愛情表現できないところが似ている

――高慢でプレイボーイなチャ・チスを演じて戸惑う部分はありませんでしたか?
【チョン・イル】 チスは普段から生意気ですよね。言葉使いも礼儀に欠けていて言いたい放題なので、最初は理解できなかったけど、海外での暮らしが長かったり、彼の育った環境もあるのかなと考えると自然に演じられるようになりました。

――逆にここは共感できたというところは?
【チョン・イル】 チスは女性を好きになってもうまく愛情を表現できなくて、そこは似ていると思います。僕は誰かを好きになったら告白はできるんですが、気恥ずかしい言葉をかけたりはできないです。

――チスのように女性にウィンクしたり褒めまくったりはできないと……。
【チョン・イル】 長所を褒めることはできるけど、ウィンクは本当に恥ずかしくて無理です(笑)。

――チスはヒロインのウンビのことが好きなのに、自分ではその感情に気づかないことがありました。そんな経験はありますか?
【チョン・イル】 若いころは、自分の気持ちがわからないこともありました。相手が僕に好意があるのかわからなくて悩んで、告白できずにチャンスを逃したこともあったし、自分の感情がよくわからないこともありました。でも、俳優っていろんな感情に敏感になることも必要なので、今はいろいろなことに気づくようになりましたね。


――ドラマのなかには、ヒロインのウンビとの胸キュンシーンがたくさんありましたが、チョン・イルさんが胸がキュンとするのはどういうときですか?
【チョン・イル】 例えば、誰かを好きになったとき、その人のことを考えるだけで胸がキュンとします。でも、すぐに行動に出たりはできません。付き合うまでは時間がかかるほうだし、相手のことを知ったうえで付き合い始めるタイプなんです。

カメラマンのアシスタントをしてみたい

――撮影していて大変なことはありませんでしたか?
【チョン・イル】 感情的な演技のシーンではとくに難しいことや大変だったことはありませんでした。でも、ウンビの夢に僕が王子様として出てくるシーンは真冬のロッテワールドで撮影したんですが、すごく寒くて大変でしたね。

――チスは高校生でラーメン店でバイトをすることになりますが、チョン・イルさんはバイトの経験は?
【チョン・イル】 ないです。高校時代は大学に入るための勉強をしていたので。なにかアルバイトをするんだったら、カメラマンのアシスタントをしてみたいです。写真にすごく興味があって、もしそのバイトをしたら、カメラにたくさん触れることができるだろうし、勉強にもなると思うので。

――チョン・イルさんは、大学で演技を専攻されていますが、大学で勉強したことで演技に役だったことはありますか?
【チョン・イル】 大学では理論が中心ですが、いろんなことを学びました。教授からは俳優としての心がけについてのアドバイスもいただいて、それを今でも肝に銘じています。ほかにも、大学時代に『ビューティフル・サンデー』という演劇の舞台に参加したことがあるんですが、その芝居を経て楽に演技をすることができるようになったんです。このお芝居は日本の脚本家・中谷まゆみさんの作品で、演じていて感動しました。

――プライベートでもよく日本に来ているそうですが、日本の文化にも興味がありますか?
【チョン・イル】 漫画だったら浦沢直樹さん、小説なら村上春樹さんや浅田次郎さん、ドラマだったら『空から降る一億の星』『ランチの女王』『プライド』『1リットルの涙』などが好きでよく観ていました。

――日本の作品の魅力はどういうところだと思いますか?
【チョン・イル】 プロットが緻密で、伏線がきっちり描かれていて、それが次の出来事に自然につながっていくところ。淡々とした日常を描きながらも豊かな情感があるところだと思います。

――では、今回出演した『美男<イケメン>ラーメン店』の魅力は?
【チョン・イル】 コミカルでありながら感動もあるラブストーリーになっています。僕が演じたチスは、ウンビに出会うことで恋を知って成長していきます。ウンビのためにチスが心をこめてラーメンを作るシーンが気に入っていますので、ぜひそこを観てください。
(文:西森路代/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

【関連リンク】

■チョン・イル インタビュー
 韓国の新鋭俳優、日本でももっと羽ばたきたい!!』『(2010/11/24)

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