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小比類巻かほる

小比類巻かほる

こひるいまきかおる

療養所の歌詞

療養所

発売日 2011年07月20日
作詞 さだまさし
作曲 さだまさし

病室を出てゆくというのに
こんなに心が重いとは思わなかった
きっとそれは
雑居病棟のベージュの壁の隅に居た
あのおばあさんが気がかりなせい

たった今飲んだ薬の数さえ
すぐに忘れてしまう彼女は しかし
夜中に僕の毛布をなおす事だけは
必ず忘れないでくれた

歳と共に誰もが子供に帰ってゆくと
人は云うけれどそれは多分嘘だ
思い通りにとべない心と動かぬ手足
抱きしめて燃え残る夢達

さまざまな人生を抱いた療養所は
やわらかな陽溜りと かなしい静けさの中

病室での話題と云えば
自分の病気の重さと人生の重さ それから
とるに足らない噂話をあの人は
いつも黙って笑顔で聴くばかり

ふた月もの長い間に
彼女を訪れる人が誰もなかった それは事実
けれど人を憐れみや同情で
語れば それは嘘になる

まぎれもなく人生そのものが病室で
僕より先にきっと彼女は出てゆく
幸せ 不幸せ それは別にしても
真実は冷やかに過ぎてゆく

さまざまな人生を抱いた療養所は
やわらかな陽溜りと かなしい静けさの中

たったひとつ僕にも出来る
ほんのささやかな真実がある それは
わずか一人だが 彼女への見舞客に
来週からなれること

情報提供元うたまっぷ.com

小比類巻かほるの新着歌詞

タイトル 歌い出し
  • 翼をください
  • 人波みを縫うように ラッシュをかき分け
  • 流星
  • 岡本の坂道 二人 流星を探しに行った日
  • AGAIN
  • 初めて逢った時 想い出の深さに
  • 陽のあたる場所
  • 午後の雨にかかる 虹を二人見てた
  • Oh My Friend
  • どんなときでも 大切なもの 忘れない

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