ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2009年09月16日
LIVE REPORT
aiko
希望と期待が“熱気”になる!久々のライブハウスツアー

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aikoが魅せる、暑すぎる夏『Love Like Rock vol.4』
 これがLIVE、これぞLIVE―――文字にしてしまうと、なんだか簡単に表現してしまった感じがするが、aikoの全国ライブハウスツアー『Love Like Rock vol.4』のファイナル、Zepp Osaka公演(9月12日)を観終わったあと、本当に素直に感じたことだ。

 このツアーは、東京公演でも観ているが、凄まじい盛り上がりだった。熱いのはわかっているけど、aikoの地元・大阪でのファイナルは、どれだけ熱くなるのかを感じてみようと、雨の大阪へ。

 Zepp Osakaはaikoの登場をいまや遅しと待っているファンの、希望と期待が“熱気”になって、まだライブが始まってもいないのにものすごい暑さ。会場が暗転、幕が落ちるとaikoが。

 「さぁ行くぞ!」というファンのはやる気持ちは、次の瞬間どよめきに変わった。1曲目は名バラード「初恋」から。多くの女のコは涙を流しながら聴き入っている。スタートから感動に包まれた場内。こんな意表をつく演出も、いいライブのひとつの条件だろう。

 「みなさんこんばんは!aikoです!」という挨拶が聞き取れないほどの大歓声に、aikoも嬉しそうだ。2曲目、最新シングル「milk」からはまさに怒涛。アップテンポなナンバーのオンパレードに客席は一気にヒートアップ。場内の温度もグングン上がって、外は冷たい雨が降っているとは思えないほど、ものすごい暑さ。

 そしてMCではいつのように客席との会話が始まる。大阪のファンは遠慮なしにaikoに話しかける。もちろん東京もそうだったが、大阪はそれ以上だ。仲のいい友達が久しぶりに故郷に帰ってきたから、話したいことがいっぱいある、そんな雰囲気。

 中盤、神秘的なライティングの中でひと言ひと言をかみしめながら歌い、伝えようという気持ちが強く出ていた「青い光」は、ライブでは久々に歌ったといい、「この曲をみんなの前で歌えたことを幸せに思う」と、本人も感極まっていたように見えた。

 後半戦は怒涛のメドレーから。そしてみんなが大好きな「花火」。このツアーが始まったときは真夏だった。「花火」の季節だった。夏は終わっても場内は真夏のような暑さ。「花火」がまた夏の匂いを運んできてくれた。ここまでくると客席は興奮のるつぼだが、「mix juice」の途中、おなじみのバンドメンバー紹介で、爆笑しながらもややクールダウンし、そしてまた本編ラストの「恋愛ジャンキー」まで一気に駆け上る。場内の温度は一体何度なんだろう??

 そしてアンコール。「帽子と水着と水平線」と「be master of life」を披露して、大歓声を浴びながら「最後の最後まで楽しんでいってください!」とい言い残しaikoがステージを去った。

 同時に、スクリーンにはメンバー紹介やリハ風景、本人直筆のこの日のセットリストの映像が映し出された。自分がステージから去った後も、最後の最後までファンを楽しませる。そして最後に「We can meet soon…?」という文字に映し出され、次回のツアー『Love Like Pop vol.12』の告知か!?と思ったその直後、aikoが再びステージに登場した。ものすごい歓声が沸き、今回のツアーではどの会場でもなかったダブルアンコール。ファイナルだけのスペシャルな演出にファンは大喜びだ。そしてこのツアーでは初めての「キスする前に」を歌い上げ、3時間に及ぶスペシャルな夜の大団円を迎えた。

 会場にはライブ熱気、そしてファンの笑顔が残り、みんなライブの“余韻”を楽しんでいるかのようになかなか帰ろうとしない。

 3時間、一緒に全力疾走で駆け抜けたaikoの残像を、いつまでも追い続けている。この日のライブの温度と匂いと、aikoと客席とがひとつになったときの大きな充実感、その中に自分も存在したんだという事実を忘れないように、そんな想いを心の中に笑顔と一緒にパッケージしているのだと思う。それはファンにとっては、“余韻に浸っている”というカンタンなコトバでは片付けられないくらい大切な時間なのかもしれない。

 きっと“生きている”ということを実感しているのだ。生きていることを、全身で感じているのだと思う。aikoからものすごいエネルギーをもらい、そして発散し、感動し、鳥肌が立ち、わけがわからなくなるくらい燃え、最後にまたココロの中が満タンになっている―――それを実感できるのがaikoのLIVEなんだ。LIVEは生きていること(LIVE)を実感する時間、場所なんだ。それはaikoにとってもそうだろう……そう感じた夜だった。

 こんなすごいライブを見せてくれたaikoだが、今回のツアーとは、コンセプトも規模も全く違う次の全国ホールツアー『Love Like Pop vol.12』が、間髪入れず10月12日からスタートする。

 次はどんな“想い”を我々に届けてくれるのか、楽しみで仕方ない。


「aiko Live Tour 2009『Love Like Rock vol.4』」<9/12 Zepp Osaka>
01.初恋
02.milk
03.まつげ
04.赤いランプ
05.ゴーゴーマシン
06.雲は白リンゴは赤
07.なんて一日
08.密かなさよならの仕方
09.シャッター
10.青い光
11.クローゼット
12.恋の涙
13.メドレー(熱〜二人〜心日和〜相合傘〜赤い靴〜DO YOU THINK ABOUT ME?〜すべての夜〜愛の病〜エナジー〜ジェット)
14.花火
15.mix juice
16.恋愛ジャンキー
<アンコール>
17.帽子と水着と水平線
18.be master of life
<ダブルアンコール>
19.キスする前に

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