ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2009年06月10日
LIVE REPORT
音速GOINGアンダーグラフ
結成10周年のアンダーグラフが魅せる濃厚ライブ

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アンダーグラフ音速ラインGOING UNDER GROUND  
素晴らしき“ジャパニーズロックファイターズ”による最高のライブ
 アンダーグラフは今年で結成10周年。この1年は“10大PROJECT”と題して、作品リリースをはじめ、様々な企画が目白押しだ。今回の対バンツアー『アンダーグラフ 10th anniversary tour〜素晴らしきジャパニーズロックファイターズ〜』もその一環。ファイナルとなった6月5日の東京・SHIBUYA-AXには、ファンの期待を裏切らない最高のジャパニーズロックファイターズが集結した。

 オープニングを飾ったのは音速ライン。藤井敬之(Vo・G)と大久保剛(B)に、サポートドラマーを加えての3ピースだが、そこから紡ぎ出される音楽はとてつもなくスケールがデカい。情緒感に満ちた良質なメロディーと、どこか繊細なイメージに終始するボーカル、そしてそれに相反するかのようなエモーショナルで尖ったサウンドとの絶妙なバランスが、会場の温度を一気に上昇させた。早くも有無を言わせぬ勢いだ。さらに、ゆる〜いMCでもオーディエンスの心をがっちりキャッチ。

 次に登場したのはGOING UNDER GROUND。彼らもまた大きな歓声に迎えられ、のっけから熱っぽいサウンドを聴かせた。そもそも、ステージから放たれるパワーが並大抵じゃない。サウンドを構成する音の1つひとつに力があり、すべての楽器に絶対的な歌心があり、それがメロディーの求心力に引き寄せられていく。つまりは究極的に密度の濃いサウンドが、松本素生のボーカルにぴったりと寄り添っているのだ。あぁ、ここでもオーディエンスは否応なしにそのグルーヴに飲み込まれてしまった。もちろん、それはとんでもなく気持ちが良かった。

 そして、ラストを飾ったアンダーグラフ。結成10周年を迎え、ここ最近はとくに無邪気にして確信に満ちたステージを展開するようになった彼らだが、この日は象徴的ともいえるライブをみせた。ザクザクとヘヴィに掻き鳴らされるギターと、揺るぎないメロディーを主軸にして、オーディエンスを挑発するかのように終始オープンなアプローチが続く。ニューアルバム『この場所に生まれた僕達は いつも何が出来るかを考えている』をリリースしたばかりだが、セットリストには短い時間を一気に駆け抜けるべくアッパーな楽曲がラインナップされていた。

 ボーカルの真戸原直人は「盛り上がりすぎて足をひねりました」と、ほんの2曲を終えたところで告白。どれほど盛り上がったのかは想像に難くないだろう。何しろ、ステージから発せられる音なり空気なりが、とにかく強かった。いろんなものがドーンと向かってくる感じ。負けちゃいられないから、それを迎え撃つオーディエンスも必然的にロックファイターとなる。そう、この夜に在ったのは、素晴らしきジャパニーズロックファイターズによる、素晴らしき相乗効果だった。「いつかまた、このメンツでやりたいですね。<音速GOINGアンダーグラフ>とかいうタイトルで(笑)」(真戸原)。いうまでもなく、臨むところだ。
(文:斉藤ユカ)
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