ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2008年11月14日
LIVE REPORT
シド
メジャーデビュー記念!祝賀ムード漂う大歓声の日本武道館

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シド    
達成感と観客への感謝で満ち溢れた感動の一夜
 メジャーデビューシングル「モノクロのキス」を10月29日にリリースしたシドが、その直後の11月2日、日本武道館でのライブを大成功に。1万3千人を越える観客が、彼らのメジャーデビューを心から熱く祝福した。

 客席から見上げる武道館の光景は、いつもと少し違う。チケットが完売した場内は、なんとステージ後方までギッシリの観客で埋めつくされているのだ。シドを中心に、ステージをぐるりと囲む観客たち。メジャーデビューを記念するライブの祝賀ムードは、スタート前からかなりの高まりを見せていた。

 大歓声を背に、純白に造られた舞台へシドが登場。披露した1曲目は「紫陽花」。04年末、インディーズ初のアルバムの冒頭を飾った曲から始めるあたり、メジャーデビューを果たしても揺らぐことのない音楽への姿勢を満場にメッセージするかのようだ。

 以降、とりたてて派手な演出なしにひたすら演奏へ没入していく。インディーズ期からずば抜けた技術が高く評価されていたシドの歌唱、演奏はいつものように安定感十分だった。加えて、この夜は後方からも声援が降り注ぐという特殊な状況。メジャー進出を祝う客席のムードもシドのノリに油を注いでいく。結果、各曲に込めた4人の感情の起伏、今夜しか表出できないであろうエモーショナルな部分が、より強く感じられた。その反面、ステージ上のたたずまいは、感情の変化を見せず常に堂々と余裕すらうかがえるほど。すでにキャリア豊富な彼らならではの逞しさも、随所に見られるライブになった。

 11曲目に披露されたメジャーデビューシングル「モノクロのキス」が観客のノリを激しくし、一気に15曲目まで突っ走ってライブ本編は終了。アンコールで登場したシドは無事に本編を終えたことでの解放感を露にし、抑えていた感情の起伏を見せる。アンコール1曲目の「私は雨」は、シド結成当初からのレパートリーでバラード曲。歌い終えたボーカルのマオの表情は、涙で潤んでいるように見える。熱唱に対する温かく大きな拍手が起きれば、感動と感謝の瞳で客席を見渡すマオ。優しさ、温かさにあふれた観客と生み出す場内の空気は本当に美しさで一杯だった。 「いいたいことは全部曲に詰めてますんで、全力で歌います。全力で受け取ってください」と語ったマオ。最後の曲「微熱」を披露する4人の突き抜けた表情は、達成感と観客への感謝で満ち溢れていた。
(文:広瀬充)
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