ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2011年11月30日
LIVE REPORT
DREAMS COME TRUE
もう2度と聴けない!?レアな選曲に笑顔満開

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ドリ×ポカリ 〜 イキイキ! 〜 日本武道館公演レポート
 30周年アニバーサリーイヤ―のポカリスエットとドリカムがタッグを組み、“日本中を今よりもっと「イキイキ!」させよう!”と始まったキャンペーンもクライマックスへ。10月からスターした“POCARI SWEAT 30th SPECIAL LIVE ドリ×ポカリ 〜 イキイキ! 〜”の日本武道館公演をレポート!!。

シアワセな気持ちを倍増する、みんなで創り上げる音楽

 会場内は入場時に配られた青いバンダナをつけた人たちで埋め尽くされ、“青ドリ”色に染められていた。オープニング・アクトは、DCT records所属のバンドであり、昨年ドリカムがリリースしたシングル「その先へ」にフィーチャリングアーティストとして参加したFUZZY CONTROL。3ピースバンドとは思えない分厚さで元気いっぱいの弾けるパフォーマンスを見せた彼らは、集まった人たちの心をめいっぱい温めてくれた。DREAMS COME TRUEを迎える準備は万端!

 冒頭に流された映像は、イキイキ!モンスターがゾロゾロと登場するポカリスウェット30周年タイアップソング「生きてゆくのです■」のミュージックビデオ。楽しいライブになること間違いなし!との予感が武道館中に満ち溢れた。MVのアウトロでバンドメンバーがイン。ブルーのライトのなかで、2筋のスポットライトが吉田と中村を照らした。

 幕開けは、吉田のフェイク。そして、
「ブドーカーン!」
の叫び声。会場内はイッキに笑顔満開となった。1曲目は、「よろこびのうた」。ホーンセクション、バッキングボーカル、パフォーマーと、全員を合わせるとステージは総勢15人の大所帯。みんなで音楽を創り上げているという実感は、シアワセな気持ちを倍増させた。

吉田「みんなの“気”が、ここ(武道館)に集まってる!」
中村「パワースポットになっていますね!」
吉田「うれしいですね!」
中村「今日は“イキイキ!メーター”を最後には100%まで持っていきたいと思います。今日はイベントですから、普通やらないようなレアな選曲でお送りしたいと思います!たぶん、もう2度と生では聴けないような曲ばかりかもしれません!」

 この言葉に、ドリファンは喜びの大歓声を上げた。なんといっても、昨年20周年を迎え、これまでにオリジナルアルバム15枚も出しているドリカムである。どのアルバムの、どんな曲が飛び出してくるのか、それだけでテンションが上がった。実際、前半はほぼアルバムからの選曲であったし、アルバム作品もほぼかぶっていない。シングルからはカップリング曲からのセレクトが多かった。
 ちなみに吉田による“今日のみんなの名前”は、「ブドーカン・イキイキ!ベイビーズ」である。

 「たかが恋や愛」「DA DIDDLY DEET DEE」とポップな曲が続く。歌っている吉田の笑顔がすごくいい!思いっきりの手拍子と思いっきりの身体のリズムをくれるお客さんの顔をひとりひとり見回しながら、たまに歌声に笑い声が交じるところもすごくいい!この日のイキイキ!は、生き生き!でもあり、活き活き!でもあり、粋粋!でもあった。

 続く「花曇りの日曜日」では“ドリー・ザ・ブートキャンプ”と題して、お客さんも一緒に懐かしのエクササイズ・ダンス。これはかなりの運動量。「イキイキ!メーターは70〜80まで行ってしまいました……」といって、腰に手を当ててポカリスウェットを飲み始めた中村に、会場からイッキコールがかかり、結局イッキをする羽目に……。

「フィジカルにイキイキ!したあとは、ハートをイキイキ!させましょう」
 レアな曲をあまり聴いたことのないファンであっても、中村が曲の合間に見せる言動や行動が、その曲のエピソードや楽しみ方をなに気なく教えてくれた。

アマチュアのシンガーだった頃のエピソード

「ドリカムは「未来予想図」や「LOVE LOVE LOVE」だけではありません。深い深い恋の歌もあります。ご存知ですか?シーン……ありがとうございました!」  吉田は爆笑。気持ちよい音楽の波と笑いの波が交互に押し寄せる感じが、もう最高に楽しかった。

 その、深い深い恋の歌が「どうやって忘れよう?」。中村のベースとガットギターが腰でリズムをとり、ホーンがメランコリックに鳴り響く。別れてしまった恋人を忘れるためにキライなとこを言ってみたりする、ちょっとコミカルでもある歌詩なのだが、それが妙にリアルな歌だった。

 また、1stアルバム『DREAMS COME TRUE』に収録されていた「週に一度の恋人」は、ドリカムを結成するキッカケになった曲だったという。吉田がまだアマチュアのシンガーだった頃にライブハウスで出会った……というエピソードを、寸劇っぽく話す中村。そして、地下鉄のなかで初めてその曲を聴いたときのことを「衝撃的でした」と語り、曲がスタートした。

 どこかストリートを彷彿とさせるサックスの音、中村と並んで歌う吉田。きっと当時はこんな感じだったんだろうな……と、想像が膨らんだ。私たちに幸福な音楽を届けてくれることになった2人の運命の出会いに感謝。

「全部歌えた方もいて、うれしかったです」(中村)
「久しぶりにやる曲があるってさ、うれしいことだねっ」(吉田)

 ギター&バッキングボーカルでサポート参加している中澤信栄の心地よいバラードを挟み、後半へ。その始まりは、音楽という名の空気に身をゆだねて。白のドレス風の衣装で登場した吉田は、オレンジのライトに照らされながら「知ってる人は一緒に!」と呼びかける。3拍子のゆったりとした「未来を旅するハーモニー 〜 DCT VERSION」に、会場はヨコ揺れしながら歌を口ずさんでいた。

 ドリカムとともに人生を歩んできたファンにとっては、1曲1曲が思い出と重なっていたことだろう。20年も生きてきたら、恋愛や失恋、卒業、結婚……。いろんな節目があったはず。「未来を旅するハーモニー 〜 DCT VERSION」「今日この佳き日」の辺りでは、ふとそんな想いが頭をよぎった。

「さぁ、上がってきましたよ。80〜90いきましょう!レッツゴォ!」
 中村の煽りは普通のことをいっていても、いちいち笑えて楽しさ倍増だった。ここからはファンクゾーンへ。音の塊は、肉感的にハートを刺激した。吉田はパフォーマーに交じってアクティブに歌い、踊る。“ジャジーでちょびっとディスコな曲”と中村が紹介した「行きたいのはMOUNTAIN MOUNTAIN」では、紫のハットをかぶった吉田が3人のパフォーマーに軽々と持ち上げられるシーンも。

 イキイキ!メーターは、どうやら95.428……まで来たらしい。
「吉田美和が、今の気持ちをこの曲に乗せてくれるでしょう。本当に僕も同じ気持ちです!」と、なぜかまた笑いを誘う中村。歌は「スキスキスー■」だった。ラテン系のゆる〜いラブラブソングである。吉田はサビの♪あなたに会えてしぁ〜わせ♪で、パフォーマーを引き連れてステージの端から端へ。会場全体を見渡し、
「あなたに会えて本当にしぁ〜わせ!本当にしぁ〜わせ!」
と、何度も声高らかに叫び、気持ちを伝え、最後にはパフォーマーとともにステージの真んなかにハートを形作った。

200%以上のハッピー!!重大発表も

 本編ラスト曲に入る前に、中村がパフォーマーとともにダンスと合唱を指導。そして叫んだ。
「めざせ100%は、この曲だ――!」
 曲はもちろん「生きてゆくのです■」。一見、穏やかな空気が漂うようで、実は生きるパワーに満ちた歌である。サビは指導されたとおりにみんなで楽しくダンス!そんなブドーカン・イキイキ!ベイビーズたちに愛しい眼差しを送りながら、右へ左へと行進する吉田と中村。

 いや、もう、本当に楽しい。アンコールの呼び声は、いつものように?いつの間にかウェーブに変わる。ドリカムのライブに来るといつも思うが、ここに集まった人みんな楽しくてしょうがない!っていう証拠だ。

 2人は、手をつないでステージに再登場。ポロロ〜ンとピアノの音が鳴り響くと、吉田が告げた。
「ものっすごい愛込めて歌います」
 ピアノと吉田の声だけで始まった「ねぇ」。最初のフレーズで、すでに胸が熱くなっていた。吉田美和の“だいじょうぶ”という言葉は、大きくてやさしく、歌声を越えて、存在自体が包んでくれているように感じられた。

 2コーラス目からストリングス&バンドが入り、歌はさらに大きくなってゆく。そしてホーンが入り、出演者全員がステージへ。ハンドクラップとともに、歌声は会場を包み込んでいった。

「こんなチャンスを与えてくれたポカリスウェット・チームに感謝です。そして何よりも今日来てくれたみなさんに感謝です。ありがとうございました!」

 この時点でイキイキ!メーターは“150%までいった”と中村。
「あと50%は、もちろんこの曲で!」
 もちろん、みんな大好きな「うれしい!たのしい!大好き!」。再び出演者全員がステージへ。ステージ上だけでなく会場に集まったすべての人が笑顔で、“みんな音楽が大好きなんだ”って感じられた。吉田美和は超いっぱい投げキッス!

 超ハッピー。本当に力をもらえた。絶対に、200%以上。その瞬間、音楽が世界を平和にするかもしれないって、信じられたのだった。11月30日にはニューアルバム『LOVE CENTRAL』がリリースされ、12月8日からは“アルバム全曲やります!”と宣言した毎年恒例の冬フェスWINTER FANTASIA 2010 〜 DCTgarden“THE LIVE!!!”がスタート。そして来年の夏には4年に1度のグレイテストヒッツライブ『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2011』も開催される。このシアワセ感は、2011年もずっとずっと続きそうだ。
※■は、白抜きハートマーク
(文:三沢千晶/写真:長屋和茂)
【過去の特集&ライブレポ】
■「LIES, LIES.」特集
 『恋する女性、誰もが共鳴する 今この瞬間の情熱』(2010年10月27日)

■「ねぇ」「生きてゆくのです■」特集
 『生きることに一生懸命。ドリらしい、2つの愛のメッセージ』(2010年06月30日)

■『20th Anniversary DREAMS COME TRUE CONCERT TOUR 2009“ドリしてます?”』ライブレポート
 『全40曲!みんなを幸せにしたい!!』(2009年07月06日)

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