ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2010年10月1日
LIVE REPORT
宮野真守
「初めて味わう不思議な感覚になった」3rdツアー東京ライブレポート

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熱唱&感動の涙「心からの、ただありがとう」
 豊かな表現力と歌唱力をもち、さまざまなジャンルの楽曲を歌いこなす歌手・宮野真守。もしかしたら、声優・宮野真守と聞いて「ああ!」と思う人の方が多いかもしれない。が、R&B、ROCKそしてバラードを歌いあげ、ダンスパフォーマンスのみならず、随所に楽しい演出が散りばめられるエンターテインメントなライブは観客を魅了する。そんな彼の3rdツアーとなる『MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2010 〜WONDERING!〜 supported by JOYSOUND」が9月、3都市4公演行われた。そして、やっぱり、存分に魅せつけてくれた。9月11日、12日と東京公演が行われた東京・JCBホールの1日目をレポート。

会場が暗くなり、満員の客席が色とりどりのサイリュームの光で埋めつくされた。ステージ中央には開演前からギフトボックスが置かれている。「まさか、ここから出てくるの?」と思った瞬間ボックスが開き、登場!と思いきや風船が。やっぱりと油断していたら、アリーナ席とバルコニー席の間からトロッコで宮野真守が登場!大歓声につつまれた。

 今ツアーは8月にリリースされた2ndアルバム『WONDER』を中心に構成。ジャズ調の「逆さま地球」から始まり、アルバムリード曲でもある「WONDER LOVE」などアップテンポな曲でダンスを披露。一旦ステージからはけた宮野がロックテイストの衣装をまといエレキギターを持って登場。驚きと喜びの歓声のなか、「白昼夢」を演奏し熱唱した。「このツアーで初めて披露したから緊張した。」とギターを外すと、観客からの「まだ弾いて」の声に「ゴメン、1曲しか練習できなかったー(笑)」と返すアットホームなシーンも。また、「このホールは、ステージから(一番上の客席まで)みんながすごく近く感じる、初めて味わう不思議な感覚」と話した。

 MCを挟み「Sea Tide」「蒼ノ翼」へ。「蒼ノ翼」は彼の曲のなかでもかなりロックで熱いサウンドのひとつ。サビでは女男ともかけ声とジャンピングで盛り上げる。続いて、宮野が衣装替えに入り、ステージ上はメンバー紹介に。バンドメンバー5人とダンサー4人がペアになってパフォーマンス。ひとり余る……。そこはお約束?な役回りのバンマス木原さんがひとり奮起してみんなと盛り上がった。

 続いて「ここからはバラードコーナー。皆さん…眠ってください(笑)」と宮野がステージで椅子に座ると観客も着席。うって変わった静けさのなかで、「My World」「トロイメライ」「…君へ」BALLADバージョンから、初めて宮野本人が作詞した4thシングル「REFRAIN」と4曲をしっとりと歌い上げる。声量がありのびやかな歌声と、高音のファルセットは甘く 切なく とてもセクシー。彼のバラードを聴いていると、深い愛情にスウッと引き込まれるような感じがする。

 ここからは後半へ向けて一気に加速!ジャジーで軽快な曲「Steal!!」では、宮野が神出鬼没な怪盗に扮し、コートに身を包んだダンサー達が警察官役で追いかけるという演出。一番の見せ場、逃げ切った宮野がステージからトロッコで客席内を行くという、まさに用意されたトロッコに片足が乗ったその瞬間、ダンサーのひとりが腕を掴んで阻止……。会場が一瞬の沈黙から爆笑の渦に転じるなか、バンドの演奏もストップ。

「えっ、ちがうよね?ここはカッコよく主役のマモが行くところなんだよ!?捕まえちゃダメでしょ!」と宮野が説得するも、なぜかダンサーHIDEとトロッコに乗る権利争奪戦に突入。その方法とは<ガチンコ勝負あっち向いてホイ!>。「マジですごい緊張する!」といいながらも勝利はもちろん宮・・・HIDE!!えええっ?!ステージ上に崩れ落ちる宮野に代わってトロッコに乗りピース!ステージを見るとほんとに哀しそうな顔で主役マモが……(東京2日目はイロイロありながらも宮野がTOSHIに勝利!)。

 そんな楽しい演出後も、曲はどんどん進みついにあの曲へ! ピアノの音から「君にKiss!」とイントロが始まるとみんなが彼の投げキッスにメロメロタイム「Kiss×Kiss」に。黄色い声と共に会場の盛り上がりは最高潮!そして、ついにラストの曲「Not Alone」に。この曲は出来た時からアルバムのラストにしたく、ライブのラストとして歌いたかったと言っていた曲。歌う前に、歌詞にも込められているが、「どんなにつらく苦しい時でも、大切な人達に助けられて、ひとりじゃないって思えた時は本当に心の支えになる。ここにいるみんなと自分、ここにいるみんな同士の絆もきっと通じるものがあると思う。だから、(大切な友達や人もいると思うけれど)いつでも決してひとりじゃないんだってことを忘れないでいてほしい」と語った。

 この曲では全員で一緒の振り付けを踊り、曲間ではライブ恒例の宮野と観客との声の掛け合いが始まる。階ごとや会場を半分に分けたりしていたなか、最後は観客全員との掛け合いに。バンドの音を落として、観客の声だけになった時、JCBホールの上から下からのあまりの大合唱・大歓声に、「すごい!」と言った後一瞬顔をうずめて目を潤ませ、声を詰まらせながら歌っていた等身大・宮野真守の姿がとても印象的だった。

 アンコールは「ハッピーライフ!」「J☆S」(9月20日大阪ファイナルでは、「劇場版 機動戦士ガンダム00」公開記念として、UVERworldの「儚くも永久のカナシ」がサプライズで披露された)。ツアー終了後に、宮野本人のブログで【(前略)「WONDERING!」最後まで盛り上がってくれた、みんなの最高の笑顔が、この目に焼きついて、離れません…。 心から幸せに思います☆ 本当にありがとう… 「心からの、ただありがとう」(以下省略)】と語っている。今回のツアーも観客の笑顔を想い、最初から最後までダンサーやバンドメンバーと綿密に構成を練っていることが感じられ、カッコよくて、“あったかい”ライブだった。いつでも自身のさまざまな活動を通して「みんなの笑顔を繋げていきたい」という想いが根底にあることも人気の所以なのだと思う。\r

 12月にはニューシングル、来年には今ツアーのライブDVD発売が本人から発表されると、会場からひときわ大きな歓声が沸いた。そして次のライブでは、やっぱり、とことん、魅せつけてくれるのだろう。\r
【過去の特集&インタビュー】
■宮野真守インタビュー
 『飽きさせない魅せ方をテーマに試行錯誤』(2010年02月17日)

■声優アーティスト特集
 『百花繚乱!!音楽シーンをにぎわす声優アーティストたち』(2010年02月17日)

■ライブレポート oricon Sound Blowin’ 2009〜spring〜
 『注目の新人アーティストが“競演”した白熱のライブを完全レポート!』(2009年05月20日)
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