ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2009年12月04日
LIVE REPORT
青山テルマ
ツアーファイナルでみせた等身大の喜怒哀楽と一途な気持ち

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涙、そして笑顔……ラストソングに込めるテルマの想い
 9月から始まった青山テルマライブツアー“Emotions”が11月28日の東京・中野サンプラザでファイナルを迎えた。「1年半分の経験、喜怒哀楽をギュッと詰め込んだアルバム『Emotions』を引っ提げてのツアーです。バンドとダンサーと、みんなでいろんな感情を届けていけたらいいなと思っています!」と本人が最初のMCで告げたとおり、等身大の喜怒哀楽が、かわいくオシャレに、そして一途に気持ちを伝えた、心地よいライブとなった。

 7人のバンドメンバーが登場し、ステージ中央に据えられた白いピアノから鮮烈な旋律が繰り出され、人々の目はその一点に集中した。そして4つ打ちのさみしげな「I’m Sorry」のイントロとともに、青山テルマはピアノの上にポップアップで現れ、会場は“おー!”という驚き交じりの歓声と拍手が湧き起こった。

 拍手はすぐにハンドクラップへと変わり、赤いライトとともにテルマを包み込む。サプライズなオープニング、そしてたたみかけるようにリズミックでクールな演奏へと続いた。赤のナポレオンジャケット、白いティアードミニスカートにブーティというキュートなファッションのテルマ。登場した男女6人のダンサーとともに歌い、踊る。かわいく、カッコいい!

 最初のMCで「こんばんは!青山テルマです。ファイナルへようこそ〜!」と挨拶したあとに、ピースサインで「Yah〜〜!」と笑顔全開になった。「守りたいもの」「何度も」と、誰もが知っている温かい歌は、ライブ空間ではさらにパワーを発揮するようだ。

 また、「Don’t Stop」「ONE WAY」などのアゲアゲ↑↑曲に入る前には、ハイウエストのキラキラホットパンツに早替わりするなど、ファッションも目が離せないし、バツグンの歌唱力にセクシーなダンス、すべてがイノセントな魅力に満ちている。白いロングドレスで歌った「忘れないよ」では、誰もがその場に立ち尽くして聴き入っていた。ユラユラと聴こえるギターとピアノの音。カーテンの向こう、淡いライトで浮かび上がるテルマは、その上に重なる星が舞い降りる海の映像の中にいるみたい。それは儚く幻想的だった。そして「大っきらい でもありがと」では、全身で感情を表現するテルマに、さらに引き込まれた。

 アコースティックセッション前には、「“かわいー!”の声に、すかさず振り返り、「ありがと?」と返すところもかわいらしい(笑)。階段に腰掛け、ピアノと声だけで始まった「このままで」は、途中からウッドベースとカホン(箱型の打楽器)、アコギが加わり、テルマは息遣いまで聴こえるウィスパーボイスで大切に歌った。もうひとつのアコースティック・アレンジ曲「Baby, I love you」は、恋する女の子の歌。コーラスが重なると、ハッピー感が倍増した。

 そして!「そばにいるね」ではSoulJaが登場。この愛に満ちた歌は、2人の声が重なることでよりリアルに響いてきた。SoulJaは「お前とライブができてうれしいし、単純に楽しかった!」と声をかけ、ハグを交わした。SoulJaが去った後、テルマは「カッコいいでしょ〜?」とオーディエンスに問いかける。すると会場から「テルマもカッコイイよ!」の声が。ここでもすかさず「ありがと〜!」と答えるテルマ。さらに「WANNA COME AGAIN」ではm-floのVARBALが登場!彼は本当に盛り上げ上手だ。会場をひとしきり沸かせてパーティー状態にして去っていった。2組のまったくノリの異なるコラボレーションに大満足!

 ラストソングは「二人の約束の日」。そこには「みんなとの時間が今日で最後じゃないと信じて。みんなとの(また会う)約束の日」というテルマの想いが込められていた。<いつもそばにいてくれて 今日はありがとう>と告げるこの歌は、会場とステージをひとつに結びつけた。

 白いツアーTシャツとスニーカーで登場したアンコールで、テルマはみんなに話かけた。「デビューして2年チョイしか経たないし、未熟だし、わからないことがほとんどだし。2008年に「そばにいるね」をリリースしたときは、すっごい幸せなぶん、すっごい戸惑ったし・・・。私は無理なんじゃないかな?とか、つらいなとか。歌を歌ってて初めて“つらいな”って感情を抱いてしまって。22歳の学生の私とアーティストの青山テルマがすごくかけ離れていて。自分は本当に弱いんだなって気づきました・・・」。

 その声は、途中で涙声になり……。「だけど私は弱くてもいいんだなって最近、思うようになって。みんながついててくれたら、強くなれる気がします。だけど弱い自分も、ファンの皆さんには隠したくないと思っています」。

 そんな2008年の戸惑いと不安と孤独を思いを描いた「Cinderella Story」。「この曲を聴いて、ひとりじゃないんだなって、みんなも強く思ってくれたらいいなと思って書きました」。それは、1人ひとりの孤独の部分に優しく手を当ててくれるような歌。 「こんな泣き虫な青山テルマですけど、みんな、ついてきてください!」

 もう本当に抱きしめたくなるくらいに愛らしくて、温かくて、テルマの歌を聴いていると、自然と笑顔になれた。「I love you, So much!!」そして投げKiss!この会場に来たときよりも、心の見晴らしがよくなった気がした。多分、きっと、本当にそうなのだろう。
(文:三沢千晶)
【過去の特集&インタビュー】
■シングル「届けたい…feat.KEN THE 390」
 『意地らしい想いと切ない気持ちを詰め込んだラブソング』(2009/03/11)
■シングル「大っきらい でもありがと」
 『リスペクトするDREAMS COME TRUEとのコラボが実現!』(2008/12/03)

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