ミュージック インタビュー&コメント

ミュージックライブレポート
2009年11月11日
LIVE REPORT
中川翔子
興奮度マックス!初めての武道館ライブ!!

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中川翔子中川翔子中川翔子中川翔子中川翔子
中川翔子中川翔子   
「ありがとう」の気持ちが詰まった感動のステージ
 10月24日、初めての武道館ライブを行った、しょこたん。「大切な日は必ず雨」という彼女らしく、週間予報では晴れだったはずなのに、なぜか見事などしゃぶりに。けれど、それが“天が降らせた貪欲汁”に思えるくらい、この日の武道館は超貪欲なオーラに包まれていたのだ。

 コスプレとピンクの法被に占拠された日本武道館。右隣では有志のファンによって“バッカルウェーブ”の練習が繰り返されている。しょこたん初の、そして念願の武道館コンサート。それが彼女の夢であったように、ファンにとっても大切な日であることをライブ前から会場に立ち込める熱気が示していた。「翔子!翔子!」というコールの中、客電が消える。すると武道館はライトで作られた満天の星と1万人のサイリウムで彩られたミラクルワールドに早変わり!スクリーンに映し出されたしょこたんが右手を高く掲げて天元突破ポーズを取ると、ステージ下から、まったく同じポーズで本物が登場。さらに高まったファンの想いを代弁するように、疾走感あふれるナンバー「空色デイズ‐天元突破EDITION 螺厳篇‐」でライブがスタートした。

 1曲目から全力で歌うしょこたんに客席も同じ熱さで応え、武道館は、まさに"超貪欲"な状態に。そんな1万人と一緒に、まずは「バッカルコ―ン!」を決めたしょこたんは、「夢じゃないんだ。来ちゃったよ、日本武道館!鳥肌が止まんない。全身ガクガクが止まんない。ここが今、宇宙で一番キラキラしてるよ!みんな、かわゆすなー!」と既に興奮度マックス。「みんなとの約束の場所です。大切な人との約束の場所です」という武道館のステージに立った喜びを全身で表している。その想いは言葉だけではなくセットリストにも反映され、メドレーは“超貪欲”に全15曲!しかも、“スカシカシパンマン”や『飛び出せ!科学くん』(TBS系)のキャラクター“科学くん”も参加するという豪華でカオスな内容になっていた。

 そんな“超貪欲”なしょこたんだけに、曲のジャンルも様々。「せーので恋しちゃえ」をピンクのドレスでキュートに歌ったかと思えば、ロマンティックな「綺麗ア・ラ・モード」はブルーの衣装にチェンジし、しっとりと歌唱。さらに、ヘビーなロックチューン「続く世界」は真紅のコスチュームでパワフルなボーカルを披露するといった具合に、1曲1曲声も歌い方も変え、その曲の持つ世界観を見事に表現。彼女の振り幅の広さを示してみせたのだ。これだけいろいろなものを取り入れても少しも違和感がないのは、しょこたんならでは。彼女の貪欲魂が、それを可能にしてしまうのだろう。

 本編最後は、今回の武道館公演を記念して作られたナンバー「ありがとうの笑顔」。自分を支えてくれた全ての人への感謝を込めて、しょこたん自身が作詞した曲だ。「いくら言っても足りないけど、心から“ありがとう”」と口にした瞬間、しょこたんが思わず涙ぐむ。C.C.Lemonホールでの初コンサートから、わずか2年でたどり着いた武道館。全力で駆け抜けたその間のたくさんの出来事や、それだけのエネルギーを彼女にくれた多くの人の励ましの言葉が、きっと、そのとき脳裏に浮かんだからだろう。けれど、心を込めて丁寧に「ありがとうの笑顔」を歌うしょこたんの瞳には、もう涙は光っていなかった。それはたぶん、憧れの武道館が自分の終着点ではないことを、今の彼女が自覚しているから。しょこたんの貪欲のドリルの先端は、これから、もっともっと先を目指して突き進んでいくに違いない。
(文:高橋栄理子)
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