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堤下敦、1年ぶり舞台は40分緊張解けず 地元で再出発「神奈川にも寄席文化を」

 1年のブランクも腕はサビつかず、上々な再始動となった。先月23日から活動を再開しているお笑いコンビ・インパルス堤下敦(41)が14日、横浜・関内の吉田町Lilyで行われたよしもと横浜支社の月例ライブ『ダブルラック寄席』で本格復帰した。終演後にORICON NEWSの取材を受けた堤下は現在の心境やお笑いへの情熱を語ってくれた。

『ダブルラック寄席』に出演した(左から)堤下敦とアホマイルド坂本 (C)ORICON NewS inc.

『ダブルラック寄席』に出演した(左から)堤下敦とアホマイルド坂本 (C)ORICON NewS inc.

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■満席の客を笑わせるも緊張解けず「お笑いっていいな」

 昨年6月に自損事故、同年10月に人身事故を起こしたことにより、無期限の謹慎。この日が約1年ぶりの舞台復帰だった。『ダブルラック寄席』は毎月第2水曜日に同所で行われている定期ライブ。MCはアホマイルド坂本が務め、ゴールドバーグ、世間知らズといった若手芸人のネタ披露の場となっている。そこが神奈川県の“住みます芸人”としての堤下の再始動の場となった。坂本に呼び込まれ、大きな拍手で迎え入れられた堤下は神妙な面持ちで「この度は申し訳ございませんでした」と深々を頭を下げると「これからは神奈川県の住みます芸人として活動させていただきます。神奈川を盛り上げさせていただきます」と語った。

 その後は芸人らしく笑いに没頭。荒々しい若手のボケもうまく拾い、坂本の手厳しいイジりも切り替えして笑いを誘った。キレキレのツッコミも1年のブランクを感じさせないほどで、気づけばオープニングは40分を越える長丁場に。ただ、会場は時間の経過を忘れるほどで、あっという間に経過していた。堤下自身も久しぶりの寄席を楽しんで「普通に笑っちゃった。お笑いっていいですね」と、かみしめるように語った。

 その後、取材を受けると堤下は再び緊張の面持ち。同席した坂本が「ライブ終わったら固くなりましたね」と苦笑いすると「エラいおじさんがいっぱいいるんだよ」と額を拭った。「1年間、お笑いをやることも、見ることもできなかった」と謹慎期間中を振り返り「お笑いっていいなって思いましたね」としみじみ。「本番中も言っちゃってましたね」と照れ隠しをするように笑っていた。

 ライブを振り返ってもらうと堤下は「ライブに戻れて本当によかった。笑い声を聞けて、僕の方も元気になれました」とファンのありがたみを再認識。「1番最初に坂本さんに呼ばれたときに、緊張した。わーっとはならないのは絶対にわかっていた。謝らさせていただきたくて、やらせてもらったけど、キョトンとしていたから…。僕もお客さんだったら『コイツ、勝手に出てきて謝ってなんなんだよ』って思うなって。それで緊張が解けなかった」とぽつり。

 どんな言葉を言えば、どんなリアクションが返ってくるのかもわからなかったという。それでも芸人の性で寄席のオープニングだけで40分もトーク。坂本は「40分はなかなかないよ。裏がバタバタしてた」と苦笑いするが「お客さんが喜んでくれたのでよかった」と堤下に感謝。一方の堤下は「緊張にほぐれるのに40分かかったんだよ」と気恥ずかしそうに語っていた。

■今後は神奈川のお笑い文化発展に寄与 次回の出演も直訴

 謹慎期間は、ほとんど家にいたという。「1日中、家にいるのに腹が減る。うちのおふくろに相談したら『知らねぇよ』ってパチンコ行ってた」と笑っていたが、想像以上につらい生活を過ごした。

 無期限の謹慎が終わった先月にはお笑いコンビ・キングコング梶原雄太こと、新人YouTuber・カジサックの動画に出演した。復帰の話が出たときに梶原から出演のオファーがあり「何のお仕事も決まってなかった。出させていただけるものは出させていただこうと」と経緯を明かした。迷惑をかけることを不安視したが「コメントも温かいものばかりだった。『おかえり』と言ってくださる方もいて、本当にうれしかったです」と『はねるのトびら』で同じ時を過ごしたメンバーが手を差し伸べてくれ、優しさを感じたという。

 そして舞台に復帰を果たした。「住みます芸人をやらせてもらって若手の子と絡めた。ひたすら楽しかったですね」と充実感をにじませる。多くの劇場がある東京が近いということもあり、横浜での活動が少なかった。そのため「寄席文化がないんですよね」という。この日の『ダブルラック寄席』はすし詰め状態の満席で「にぎわい座も近い。せっかくやらせてもらうんだから神奈川の寄席も面白いんだよと思ってもらいたいですね」と今後の目標を語っていた。

 ただ、その道は決して優しいものではない。すでに神奈川住みます芸人を3年やっている坂本は「神奈川、横浜はもともと盛り上がっている。盛り上がっているところで『盛り上げますよ』と言っても、スッと受け入れてもらいにくい」と難しさを語ったが堤下の気合は十分。次回は12月12日に開催される。出演を直訴したが、坂本は「同じ高校出身の同期なんで…、邪魔ですね」とバッサリ。堤下が「なんでだよ! 入れてくれよ!」と懇願し「ギャラとかいらないから!」と究極の一言を言うと、坂本は「あっ、OK!」と快諾。次回の出演が決定していた。

 大汗とキレのあるツッコミは健在。地元で再スタートを切った堤下のこれからに目が話せない。

YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」

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  • 『ダブルラック寄席』に出演した(左から)堤下敦とアホマイルド坂本 (C)ORICON NewS inc.
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