歌舞伎俳優の中村獅童（42）が24日、都内で行われた映画『振り子』の東京凱旋試写会後の舞台あいさつに出席。この日のイベントでは、先月31日に一般女性と再婚した獅童をお祝いするセレモニーが予定されていたが、今月21日に大先輩・坂東三津五郎さん（享年59）がすい臓がんのため亡くなったことを考慮し、急きょ中止となった。

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　さらに舞台あいさつ後の囲み取材でも再婚に関する話題は出ず。三津五郎さんと最後に対面したのは「1月13日に入籍報告をしました。そのときはすごく元気でした」と明かし「ただただ言えることは。みんなで力を合わせてこれからも歌舞伎界を盛り上げていって、自分自身もいい役者になって精進していくのが一番の恩返しになると思う。前進あるのみ」と神妙な面持ちで語った。

　一組の夫婦の物語を描いた、お笑い芸人の鉄拳作のパラパラ漫画を実写映画化した同作。原作からのファンだと公言した獅童は、出演のオファーを受けたのが、母・小川陽子さん（享年73）が2013年12月に急逝した直後だと明かし「母が亡くなってすぐだったので、なんとも言えないタイミングだった」と回顧。それでも撮影現場では気丈に振る舞ったといい「自然でいられるようにしたつもりです」と話していた。

　舞台あいさつにはそのほか、女優の小西真奈美（36）、竹永典弘監督も出席。劇中で小西と夫婦役を演じ、獅童は「とても楽しかったし、すごくやりやすかった」と感謝。小西も「お兄さん的な存在で色々とおしゃべりをしてくれた。優しい方でムードメーカーでした」と微笑んだ。

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