俳優の役所広司が9日、都内で行われた主演映画『渇き。』（6月27日公開、中島哲也監督）完成披露試写会に出席。失踪した娘の捜索に乗り出し、狂気を宿していくろくでなしの父親を演じた役所は「初めてこういうキャラクターを演じた。非常にチャレンジでした」と回顧。司会から「たくさんの暴言もせりふで吐きましたね」と聞かれると、「気持よくやらせていただきました！」と晴れやかな表情で語った。

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　役所の娘役・加奈子に抜てきされた小松菜奈（18）は、映画初出演で中島組に参加。クランクイン前は「怖かった。プレッシャーも心配もあった」というが、「支えられて最後まで撮影できた」と感謝。中島監督について「うわさで怖いと聞いてましたが、緊張しないように気を遣っていただいて、優しい熊さんみたいな方」と笑顔をみせた。

　中島監督の『告白』以来3年ぶりとなる新作は、『第3回このミステリーがすごい！大賞』（2004年）を受賞した深町秋生氏のデビュー作『果てしなき渇き』（宝島社刊）が原作。突如失踪した優等生の娘を元・刑事である父親が捜索に乗り出し、娘の跡をたどるうちに驚愕の事態に巻き込まれていく。

　試写会には清水尋也、橋本愛、國村隼、オダギリジョー、中谷美紀、中島監督が登壇した。

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