クレジット表記だけを見ると、謎めいた存在であるシライシ紗(さ)トリ。その売れっ子プロデューサーにして売れっ子ソングライターが初のソロ・アルバムを発表。『Happydom』。その凝ったレコーディングの模様から日米レコーディング事情の差、そしてシライシ流プロデュース指南までを語っていただいた。そこからは音楽そのものと同じほど、音楽にまつわる環境を大切にする姿勢が見えてくる。
N.Y.、ロス、ハワイ、東京で録音したソロ・アルバムが完成
――ソロ・アルバムの構想は、いつ頃からお持ちだったのですか。
シライシ 2年ほど前ですね。構想というほどのものではないですけど。長いこと音楽業界で仕事をさせてもらい、精神的にも金銭的にも、若干の余裕が出てきたのが2年ほど前で、普通なら、何か節目があると車を買ったり、結婚したり、家を建てたりするじゃないですか。それが僕の場合は、アルバムを作ろう、だったという。で、どうせやるなら自分の好きだったミュージシャンの方々とやるほうが得るものもあるし。で、ニューヨークへ行ったのが最初です。
――そこでレコーディングしたのがオマー・ハキム(Ds)やウィル・リー(Bs)が参加している「The Town Of Island」などですね。
シライシ その手ごたえがよかったもので、去年は西海岸へも行こうと。そのロスのレコーディングが固まる頃に、自分的にどういうアルバムになるのか、見えてきた。
――ヴィニー・カリウタ(Ds)やネイザン・イースト(Bs)が参加している「Hug,Hug」などがロス・レコーディングですね。
シライシ アルバムの全体像が見えたところで、ハワイでブライアン・ケスラーのスラック・ギターやケアヒヴァイという二人組のコーラスが入った「Goddess Of The Moon」を録りました。
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シライシ紗トリさん
(作詞家/作曲家/プロデューサー)
71年、福島県出身。96年ミュージカル『ROCK TO THE FUTURE』のサウンド・プロデュースをきっかけに、97年PARADISE LOSTとしてデビュー。その後、CM音楽、サウンドトラックなどの音楽制作に入る。00年からSMAP、ORANGE RANGE、w-inds.、Lead、KILLERS、藤木直人、織田裕二などのアーティストのプロデュース、トラックメイキング、作詞、作曲、編曲に携わる。05年に自身のレーベルCoconut Palm Records Japanを設立し、07年シングル「The Town Of Island」をリリース。
『Happydom』
(XNCP-10002)
2490円(税込)
7月25日発売
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