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2007年04月25日 12時00分
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ライブ音源を終演後“お持ち帰り”
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SDカードでライブ音源を“お持ち帰り”
その場で記録、終演後すぐに販売するシステム
帰り道に聴けるようプレーヤーとセットで販売
ライブ会場からの帰り道、まだ興奮や感動が冷めやらぬうちに、さっき聴いた演奏をポータブルプレーヤーでもう一度聴くことができたら…。そんなユーザーの願いを実現する「ライヴメモリーシステム(仮称・特許申請中)」の開発が進行中だ。手がけているのは、セキュリティやITに関わる様々な商品の開発事業を行っている、大阪のフロンティアパワーズ。
「私も音楽が好きですし、ビジネス的なことよりもまず、マインドの部分でどうしてもやってみたいと思ったんです。帰り道にライブの音をもう一度聴けたら、感動がより増幅され、記憶に残るのではないでしょうか」(同社執行役員・藤原文雄氏)
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このサービスは、会場でライブを録音、その場で直ちに複数のSDカードに書き込み、終演後に観客に販売するというもの。会場に持ち込むシステム自体は6.6uの省スペースで済み、通常のライブハウスのPAシステムからラインで接続。途中にPCを介在させてソフト編集することにより、任意の部分をライブ進行中にカットすることもできる。書き込みに要する時間は、数百枚のカードでも、わずか数分で済むという。CDよりはるかに高速で書き込み・複製できるのも、フラッシュメディアならではだ。
録音データを書き込んだSDカードは、ポータブル音楽プレーヤー、イヤホン、スピーカーとのセットで販売する。価格は検討中だが、セット価格で7000〜9000円程度を想定。プレーヤー本体、およびパッケージの箱に、アーティストのロゴマーク等をデザインすることができ、オリジナルグッズとしての価値も高まる。
録音された楽曲ファイルにはDRMを施してあり、再生コーデックもオリジナルのものを採用しているため、セットで販売する付属プレーヤーでのみ再生可能。他のメディアへの転送・コピーも不可。ただし、オリジナルの録音済みSDカードを差し込めばどの機器でも再生可能にすることを目指して開発が進められている。また、カードはmicroSDにアダプタをつけた状態で販売されるが、これも将来的に携帯電話で使ってもらうことを想定しているためだ。
「演奏時間やカードの容量によってビットレートを最適に調整(128kbps〜192kbps)しますが、128MBや256MBのSDカードで、ライブの最初から最後までの収録に十分対応できます。カード容量に空きがあれば、ステージや楽屋の写真などを添付し、よりメモリアル性を高めることもできます」(同社技術担当・水谷元己氏)
通常、アーティストの演奏を録音し販売する権利はレコードメーカーが持っているため、契約上こういったシステムをメジャーなアーティストが使うのは現実的には難しい。そこで活用が考えられるのは、インディーズバンドや、現在メジャー契約のないベテランのフォーク歌手などだ。CDリリースは難しくても、このシステムを使えば、ライブの場で新曲を発表し、それをそのまま録音して販売することができる。コストをかけずに、最小限必要な枚数だけをスピーディに作れるのがセールスポイントだ。そこでしか購入できないライブ音源として、ファンにとってのプレミア度も高い。
去る3月31日には、第一回目のテストケースとして、町田CLOVEで行われたインディーズロックバンド「Xie(サイ)」のライブで実際に録音・販売が行われた。Xieをマネジメントする(株)シェイクハンドの代表取締役・高木修氏も、かなりよい手応えを感じたという。
「開演前から売場でデモとしてスピーカーから音を流し、終わってからも早速、出来上がったその時のライブの音を流していたんですが、このコンパクトさでこんなにいい音が出るのかと皆さんビックリしていましたし、思った以上に売れました。PAのオペレータが調整した音をそのままラインで録っただけですが、すごくよく録れていました。作品というよりは、記念のスナップ写真のような感覚で購入して持ち帰ってもらえればいいと思います」
まだシステムは開発段階であり、今後もユーザーの要望を取り入れつつ、仕様や価格について検討していくという。
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