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“iTunesで映画配信”は浸透する? アップル社シニア・ディレクター「楽観視している」

 アップルは11日より、日本のiTunes Storeで映画の配信をスタートさせた。レンタル店が価格競争に突入し廉価版ソフトも続々と発売されており、アップル社が設定した価格は決して“お得”とはいえないかもしれない。しかし、米国アップル社のカナダ&アジア太平洋地域担当シニア・ディレクターであるピーター・ロウ氏はORICON STYLEのインタビューに対し、日本での“iTunesで映画”普及について「楽観視しています」と自信ありげに答えた。

iTunes Store、映画コーナーのトップ画面 

iTunes Store、映画コーナーのトップ画面 

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■iPhone人気で広がる“移動中の鑑賞”

 「まず、日本でiPhoneが浸透しているからです」。ロウ氏は新サービスが普及するという“根拠”のひとつとして、日本国内ではソフトバンク(SB社)が展開しているアップル社のスマートフォンを挙げた。SB社がiPhoneの発売を開始したのは2008年7月のこと。通話プラン等の効果もあり、多くの人がiPhoneに乗り換えSB社は堅調に加入者数を伸ばしている。

 また、今年5月に発売されたiPadも大きな話題になったが、iTunesはこれら製品に対応している。ポータブルメディアプレーヤーでYouTubeを観たり自身で取り込んだ映像を楽しんでいた人も多いが、これからは簡便に“移動中に映画鑑賞”が楽しめる。寝る前に観たい映画を帰宅中の電車内でレンタルしたり、移動中や待ち時間などのわずかな時間に少しずつ映画を鑑賞したりと、多忙な中での“ひとときのやすらぎ”を手軽に体験できるようになるのだ。

■多忙な現代人のライフスタイルに合った選択が可能に

 さらにハイビジョンテレビ対応のApple TVを使えば、iTunesで購入した映画や、iPhoneで観ていた映画の続きを自宅のテレビで観ることも可能だ。また、同サービスでは動画の購入だけではなくレンタルも設けているが「日本にレンタル文化が根付いている」(同氏)ことも、購入・レンタルが選択できるiTunesの映画配信が受け入れられる理由にあるとロウ氏は考えている。

 iTunesはMacのみならずWindowsにも対応。無料で提供しているためユーザー数も多い。欧米と比べるとこぢんまりとした住環境であり、忙しく働いている日本のユーザーにとってポータブルプレイヤーと自宅のテレビを連動させ、状況に合わせて映画を楽しめる新サービスは「日本人に向いている」という。

 iTunes Storeで映画コンテンツを提供しているのは現時点で全11社で、すでに1000タイトルを越える作品を揃えている。購入・レンタルには請求先の住所が日本国内にある有効なクレジットカード、または正規のiTunes Cardが必要。HD版の購入価格は旧作および準新作が2000円(SD版は1000円)、新作が2500円(同2000円)。レンタル価格は、旧作がHD版300円〜(同200円〜)、新作が500円(同400円)となり、iTunes10よりダウンロードが可能。

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