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10.5メートルの巨大西郷さん 鹿児島から現代の日本を見つめる

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 この夏、とりわけ“大きな”話題として注目されたのは、東京・お台場に立ち上がった実物大ガンダム像だろう。『機動戦士ガンダム30周年プロジェクト』の一環として、等身大立像がお台場の潮風公園に登場し、この夏の観光スポットの仲間入り。集まる観光客を地上18メートルの高さから見下ろしている。一方、鹿児島県でも巨大な“像”が高見から市民を見守っているという。1988年に完成した西郷隆盛の巨大銅像のことだ。

10.5メートルの巨大な西郷像 

10.5メートルの巨大な西郷像 

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 明治維新の偉人・西郷隆盛の巨大な銅像は、体長10.5メートル、胴周りは5.6メートル、重さは30トンにもおよび、人物の銅像としては日本一の大きさであると謳われている。この巨大像があるのは、鹿児島県霧島市にある西郷公園。鹿児島空港の目の前にある公園だ。この巨像は、西郷隆盛の激動の人生にも見劣りしないほどの紆余曲折を経て、現在の西郷公園に鎮座しているという。

 この像は、1977年に西郷隆盛の没後100年を記念した事業として、鹿児島県出身の政治家が、明治維新の立役者であることから京都市の京都霊山護国神社に建立する計画を立て、佐賀県出身の彫刻家である古賀忠雄氏に発注されて作られた。1976年にほぼ完成したが、発注者が亡くなってしまったため、富山県高岡市の倉庫で永く保管されたままの状態であったという。その間には、制作に携わった古賀氏も死去してしまった。

 その後、新聞の報道によって西郷像の存在を知った古賀氏の遺族と旧溝辺町の商工会が中心になり、像を建立するための募金活動を展開。募金活動の成果が実り10年以上経った1988年に鹿児島県内での建立が実現し、以来現在までの約20年間、現代の薩摩を見つめているのだという。

 設置の場所は鹿児島の玄関口の近くが選ばれ、現在の西郷公園として一帯が整備された。石畳や噴水を配した美しい庭園や、歴史資料展示場や西南戦争を描いた錦絵が並ぶ。売店には鹿児島名物や、カステラが作られるようすを見ることもでき、薩摩色を全面に押し出した一大テーマパークとなっている。夏休みや空港でのイベントがあるときなど、多くの人が集まる観光スポットのひとつだ。

 この巨大な西郷像の正式名称は「現代を見つめる西郷隆盛像」。そのため、東京上野公園や鹿児島市にあるほかの像と比べて厳しい顔つきをしている。腕組みをして、羽織袴に身を包み、厳しいながらも暖かく現代を見つめている。(情報提供:フルタイム)

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  • 紆余曲折を経て1988年に建立 

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