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キャラソンCD活況で盛り上がる男性声優シーン

 “乙女ゲーム”や少女漫画のアニメ化が相次いでいることで、女性向けのコンテンツが盛り上がりを見せている。それに伴い男性声優が歌うキャラソンCDの上位ランクインも目立つようになった。さらに、宮野真守がソロの男性声優として初の東京・日本武道館公演開催することを発表したことなどもあり、男性声優への注目度が高まっている。

“キャラソン”も人気のアニメ『うたプリ』のシングル(「マジLOVE2000%」(13年4月24日発売、最高位9位)

“キャラソン”も人気のアニメ『うたプリ』のシングル(「マジLOVE2000%」(13年4月24日発売、最高位9位)

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 特に好調なのが、4月より第2期がスタートしたアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%』。ED「マジLOVE2000%」はシリーズ最高となる初動売上5.1万枚を記録したほか、6月3日時点でリリースされているキャラソンCD3作は全てがTOP5入り。第1期からは約2年近く期間が空いているものの、飛躍的にセールスが上昇しており、その背景としては、第1期終了以降も新作ゲームの発売や関連CDの発売、イベント開催など継続して話題を提供してきたことが挙げられる。

 ORIGINAL CONFIDENCEの13年2月4日号で、同作の音楽プロデューサーは「女性ファンは基本的にお財布のヒモが固いので、全力で愛を注ぐ本命は一つだけ。そして一度好きになった対象は長く応援したいという気持ちがある」としたうえで、“本命ファン”を離さない秘訣として、放映の期間が空いても継続して話題を提供すること、次の展開をはっきりと明示しておくことの2点を挙げた。『うたプリ』もこの施策がうまくハマったことで、放送されていない期間も口コミで情報が拡散し、第2期を機にさらにファン層を拡大することに成功した。

■女性声優に続くムーブメントになるか

 また、同作でOPテーマを歌う宮野真守は、まだ男性声優のアーティスト活動自体が少なかった08年より、本格的なアーティスト活動を開始した。キングレコードの担当者によると、「あくまでも作品やキャラクターありきのため、男性声優の音楽活動まで応援する方はあまり多くなかった」というが、当初から「時間がかかるもの」とじっくり腰を据えて取り組んできたことが実を結び、第1期のOP「オルフェ」でTOP10入り。追い風のなかで、ライブツアーや楽曲制作等、地道にステップアップを図ったことでアーティストとしてのファンを増やし、第2期OP「カノン」で飛躍的に数字を伸ばした。

 今作のタイミングではNHK総合『MUSIC JAPAN』に出演。同番組に男性声優が単独出演するのは異例のことだった。女性声優のムーブメントは、『けいおん!』の爆発的なヒットや、水樹奈々が『NHK 紅白歌合戦』出場を果たしたことで、一般層への認知が広がったことが最大の要因となった。男性も、象徴的な作品のヒットやアーティストのブレイクを受けて、どこまで一般層へと浸透させることができるかが、シーン拡大のカギとなりそうだ。(オリジナル コンフィデンスより)

⇒⇒ 宮野真守のファンクラブ情報

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