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“ヒトカラ”など利用形態が多様化 カラオケルームの音楽プロモーション

 スナックなどナイト市場中心だったカラオケに、個室で楽しめる「カラオケボックス」という形態が登場してから、約30年。カラオケルームの用途が最近、ひとりで楽しむ“ヒトカラ”の人気や動画撮影をしてネットで公開できるようになるなど多様化している。今ならではの最新音楽プロモーション活用法を探る。

「JOYSOUND 京橋」の水樹奈々コラボキャンペーン展開

「JOYSOUND 京橋」の水樹奈々コラボキャンペーン展開

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 通信カラオケの誕生から約20年、最近では動画撮影をしてネット上で公開したり、オーディション参加、ひとりで楽しむ“ヒトカラ”の流行など、使用用途も多様化している。こうした背景には、ユーザーの音楽嗜好自体の細分化があるという。

 「誰もが歌える定番曲が次々と誕生していた時代には、それをいかにうまく歌ってみんなで楽しめるかが重要だったと思うのですが、音楽の好みが多様化した現在では新曲を歌っても周囲が盛り上がりにくい。そこで気をつかってしまうことが、カラオケの楽しみを妨げる要因のひとつになっています」と話すのは、「JOYSOUND」ブランドを展開するエクシングの高木貴氏。“ヒトカラ”専門店の登場や、同じ趣味を共有する“オフ会”利用など、より個や狭い範囲での利用の増加もそれを裏付けている。

 こうした状況を受け、「JOYSOUND」や第一興商が展開する「DAM」では、他ユーザーと遊べる「コラボ動画」機能や、アーティストやアニメ作品との「コラボルーム」、ライブビューイングの実施など、よりコアなターゲットに向けた施策を積極的に展開している。楽器をつないで演奏できる最新機種を投入した「JOYSOUND」では、撮影機能「うたスキ動画」を利用して、他のユーザーやアーティストとの“デュエット”“セッション”を楽しむことも可能だ。

 「アーティストさん側からはプロモーションという視点で、新曲や代表曲を提供していただいています。ある曲を「デュエットしたい!」と思っても、周囲にその曲を知っている友達がいなければ歌えない。でも、全国のどこかにいる音楽嗜好が一致したユーザー同士をつなげてあげられたらと思っています」

■閉鎖された空間でコア向け施策が有効

 また、コラボルームの増加は、プロモーションでもカラオケルームがよりコアなターゲットに向けた場となっていることを物語っている。オフ会での利用はもちろん、コラボルーム巡りをして限定アイテムを集めるファンもいるという。

 「閉鎖された空間でプロモーションできるのがメリットだと思います。誰かが歌えば一緒にいる人は必ず聴くわけですから、強制力のある場所になり得るんです。特に趣味嗜好が尖っているジャンルですね。最近では主にアニメや声優さんとのコラボルームを展開していますが、洋楽などもオフ会が盛んなようです」

 以前はカラオケルームのプロモーションというと、歌本でのインタビューやカラオケの合間に流れる映像など、幅広い層に向けた展開が多かった。しかし今後はユーザーのニーズをくみ取りながら、よりターゲットに特化した企画を提案していくことが、効率的といえそうだ。(オリジナル コンフィデンスより)

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