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【オリコン】今年最も売れた本は『謎解き〜』 年間163.6万部で“ハリポタ”超え

 オリコンは1日、WEB通販を含む全国書店の推定売上部数を集計した『2011年年間 “本”ランキング』(集計期間:2010年11月22日〜2011年11月20日)全22ジャンルを発表した。BOOK(書籍総合)部門は、富豪令嬢の新米刑事と毒舌執事が殺人事件を解決する、東川篤哉氏の『謎解きはディナーのあとで』(小学館)が年間163.6万部を売上げ1位となった。これまで年間最多記録を保持していた『ハリー・ポッターと死の秘宝』(08年/静山社)の162.5万部を上回り、3年ぶりの記録更新。作者別の年間売上ランキングも233.9万部でトップに躍り出るなど、2冠達成でこの1年を締めくくった。

今年最も売れた本は『謎解きはディナーのあとで』(小学館)

今年最も売れた本は『謎解きはディナーのあとで』(小学館)

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 今年の書籍総合ランキングは、新たなダイエットブームを巻き起こした『DVD付き 樫木式カーヴィーダンスで即やせる!』(学研パブリッシング/総合2位)や、レシピ本『体脂肪計タニタの社員食堂 500kcalのまんぷく定食』(大和書房/総合3位)、またサッカー日本代表・長谷部誠選手の『心を整える。勝利をたぐり寄せるための56の習慣』(幻冬舎/7位)など、全7作がミリオン突破と話題作がひしめきあう結果に。電子書籍の台頭や活字離れを指摘する声もあったが、書籍業界はやや活気を取り戻しつつあったといえそうだ。

 話題作が続くなか、年間首位を飾った『謎解き〜』は、新米刑事にして大企業の令嬢・宝生麗子とその執事で毒舌キャラの影山が殺人事件を解決していく本格推理小説。謎解きの緊迫したシーンで展開するコミカルな二人の会話や魅力的なキャラクター設定は“ユーモアミステリー”として読者に浸透し、今年4月に『本屋大賞』を受賞。10月から嵐・櫻井翔主演による連ドラもスタートするなど、この1年を通じて注目を集め続けてきた。

 この結果に東川氏は「かつて少年だった僕に、本格ミステリーという世界を教えてくれた偉大な先人たちに感謝します」と万感の思いを吐露。「僕のこの作品をきっかけにして、また新しく本格ミステリーに親しむ読者が生まれてくれるなら、これに勝る喜びはありません」と、ミステリー界のさらなる飛躍に期待を込めた。

【プロフィール:東川篤哉(ひがしがわ・とくや)】
1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒。2002年、カッパノベルスの新人発掘プロジェクトで、長編デビュー。本シリーズ1作目『謎解きはディナーのあとで』が、本屋大賞を受賞。ほかに、『館島』『密室の鍵貸します』『完全犯罪に猫は何匹必要か?』『交換殺人には向かない夜』『学ばない探偵たちの学園』『放課後はミステリーとともに』『早く名探偵になりたい』などがあり、来年には嵐・大野智主演で『もう誘拐なんてしない』のドラマ化が決定している。


>>『2011年 最も読まれた“本”ランキング TOP50』

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