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宇多田ヒカル、デビュー12周年記念日に活動休止前ラスト公演

 年内でアーティスト活動を一時休止する歌手・宇多田ヒカルが8、9日の両日、活動休止前の最後のコンサートを横浜アリーナで行い、2日間計2万8000人を動員した。360度ファンに囲まれたセンターの円形ステージで2時間半、全22曲を熱唱。アンコールを歌い終えると、「ありがとう」を繰り返した宇多田はステージにマイクを置き、花道をゆっくりと歩いて深々と一礼。目をうるませながら舞台を後にした。

活動休止前の最後のコンサートを横浜アリーナで行った宇多田ヒカル 

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 2006年以来、国内4年ぶりにして活動休止前最後のコンサートとなった9日公演は、1万4000人のファンが会場を埋め尽くした。感慨深げに全体を見渡した宇多田は「今日は私のデビューからちょうど12年の記念日です」と報告。「長いような短いような不思議な12年間でしたが、12年前のきょう、この場所でこんなに大勢の人と一緒にライブができているなんて想像できませんでした。すごく幸せ者だと思います」とファンに感謝した。

 「やりたい放題、燃え尽きるまでやる」という宣言どおり、新旧のヒット曲をストリングス隊やバンドとともに次々と披露したほか、「SAKURAドロップス」「Stay Gold」「First Love」ではピアノ演奏を、ジョン・レノンの命日だった前日に引き続き披露した「Across The Universe」のカバーでは、ギター弾き語りもみせた。

 「ヒッキーありがとう」「待ってるよ」と声援が飛び交うなか「私がおばさんになっても、ヒッキーって呼んでくれるのかな? それを楽しみに、おばさんになったらライブやろ」と“再会”を約束した宇多田は、活動休止についても言及。「別に引退するわけじゃない。契約も残ってるから作品も出すし」と笑わせたが、「ただ、ちょっとの間お休みするから、しばらくライブができなくなると思うと…」と口にすると感極まり、言葉を詰まらせた。

 アンコールのラストは、12年前のこの日に発売したデビューシングル「Automatic」のカップリング「Time will tell」。心を込めて歌いあげた宇多田は、1980年の山口百恵さんの引退コンサートさながらにステージにマイクを置き、しばしの別れを告げた。

■Ustreamはのべ92.5万人がアクセス

 今回のコンサート『WILD LIFE』は、先行予約申し込み総数15万通を超え、発売日に即完売。チケットを取れなかったファンや遠隔地のファンにもコンサートの視聴機会を創出すべく、8日公演のみ全国の映画館でも国内史上最大の64ヶ所70スクリーンで同時生中継し、全国約1万7000人を動員した。

 また、動画共有サイトUstreamでも8日公演のみを開演から終演まで全世界生中継し、ユニークユーザー34.5万人、最大同時視聴者数10万人以上、のべ92.5万人がアクセス。民主党代表選配信時のユニークユーザー数27万人を抜き、国内過去最多の配信数を記録した。

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