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平原綾香、ベートーベンの“第九”カバーを1万人の前で初披露

 歌手の平原綾香が5日、大阪城ホールで行われた“師走の風物詩”コンサート『サントリー1万人の第九』に参加した。今年で28回目を迎えた伝統ある合唱イベントで平原は、日本人女性アーティストとしては世界初の試みとして、ベートーベンの「交響曲第九番」第3楽章に自ら日本語詞をつけたカバーに挑戦。合唱団、観客を含め、総勢1万4200人の前でみごと歌い上げて喝采を浴びると「こんなに壮大なイベントに出演できて感動しました」と感無量の様子だった。

ベートーベンの“第九”カバーを1万人の前で初披露した平原綾香 

ベートーベンの“第九”カバーを1万人の前で初披露した平原綾香 

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 同イベントは、全国1万3159人の応募の中から抽選で選ばれた、小学1年生から94歳までの老若男女1万人が合唱団を結成。昨年の合唱団のアンケートで“共演したいアーティスト1位”となり、ゲスト参加した平原は、ホルストの組曲『惑星」の中の「木星」に日本語詞をつけて大ヒットした「Jupiter」、高校時代に歌手を志すきっかけになった思い出の楽曲「JOYFUL, JOYFUL」(第九第4楽章「歓喜の歌」の英語ゴスペル版)などを披露した。

 同イベントの総監督を務める指揮者・佐渡裕氏の提案で、第九の第3楽章に日本語詞をつけたオリジナルソング「LOVE STORYベートーベン 交響曲第9番 第3楽章」を無事歌い終えた平原は「涙が何度もこぼれました。この場所で歌えて、聴けて、最高に幸せでした」と充実の表情。さらに「こんなに(作詞が)大変だったのは初めて。いつか、1万人の皆さんが(第3楽章を)歌う日が来るといいなと思いました」と期待を込めた。

 “野性がめざめる”をテーマにイベント構成を行い、12回目の指揮を執った佐渡氏は、苦労しながらもベートーベンの楽曲に果敢にチャレンジした平原に対して「大きな愛情というか、純粋な精神を感じました。究極の愛の歌を聴かされた気がします」と称賛。「私も長い間ベートーベンと向き合ってきましたが、平原さんにまた違う光を当てられ、ちょっと嫉妬してしまいました」と音楽家としての率直な心境も明かしていた。

 コンサートの模様と、平原の挑戦を追った『1万人の第九 meets 平原綾香 〜フロイデ×ジョイフル〜』(MBS・TBS系5局ネット 午後3時55分)は、23日に放送される。



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  • ベートーベンの“第九”カバーを1万人の前で初披露した平原綾香 
  • イベントの指揮は、今年も佐渡裕氏(左端)が務めた 
  • 気持ちよさそうに歌唱する平原綾香 

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