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【編集長の目っ!】7年の沈黙を破り、新生サッズ鮮やかに復活!

■光と陰と華と毒と…より刺激的になったサッズの音

 まさに希代のロックスターという表現がピッタリなのが清春だろう。黒夢サッズ、ソロ、自分の音楽の表現方法として、様々なスタイルを取ってきたが、どこで何をしようと、彼のイイ意味での毒と華やかさがやはり核となっているのは確かだ。毒と華やかさが同居してこそロックスターだが…。

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 そんな清春率いるサッズが、7年の沈黙を破って、7月7日にニューアルバム『THE 7 DEADLY SINS』をリリースした。サッズは1999年7月にシングル「TOKYO」でメジャーデビュー。最高位2位を記録し、約30万枚のヒットになった。2000年4月にリリースしたシングル「忘却の空」で初の1位を獲得し、続いて6月にリリースしたアルバム『BABYLON』でも1位を獲得するなど、音楽シーンに大きなムーブメントを作り上げた。そして2003年に活動休止―――あれから7年、今年1月に突然始動を宣言し、5月1日には日本武道館で復活ライブを行なった。

 清春(Vo)、K-A-Z(G)、クボタケイスケ(B)、GO(Dr)という新メンバーでの活動再開だが、清春が「このバンドでは各々が得意なことをやっているし、最初から迷いがない。“どっちに行こうか?”というのがないんです。だから不安もないし、もっと良くなっていくことしか想像できない。だからこんなにもバンドの空気自体が明るいんだと思う」というように、ニューアルバム『THE 7 DEADLY SINS』は“自由な空気”が溢れている。

 ヘヴィなだけではなく、カラフルでさえある。疾走感溢れ、色々な色を帯びた作品と音が並んでいるが、でもきちんと1本太い芯が通っていて、横への広がりを感じさせてくれる。それはメンバーの今の雰囲気や気分が素直に音に現れているのではないだろうか。“バンドらしい音”というと安直かもしれないが、メンバー間に非常にイイ空気が流れているんだろうなぁと思わせてくれる音だ。それと音そのものが素晴らしくイイ。清春のボーカルの強烈さと同じぐらい、それぞれの音がきちんと主張していて、それがしっかり伝わってくる。それもクオリティの高い音で。サッズファンそして、サッズの存在を知らなかったユーザー、どちらが聴いても満足できる音、作品になっていると思う。

 光と陰と華と毒と……聴く人の胸に突き刺さる要素が、ふんだんに散りばめられているニューアルバム『THE 7 DEADLY SINS』を聴いていると、清春のロックスターとしてのキャリアと、新しい息吹みたいなものが、絶妙な感覚でブレンドされ、新生サッズがこれから歩いていく道を我々に提示し、そして4人が自信を持って手招きをしてくれている画が浮んでくる。



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  • サッズ 
  • アルバム『THE 7 DEADLY SINS』(7/7発売) 

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