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ゆらゆら帝国が解散、結成21年間の活動に終止符「完全に出来上がってしまった」

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 1989年に結成された3人組ロックバンド・ゆらゆら帝国が、公式サイトを通じて31日付で解散することを発表した。結成当初から「日本語の響きとビート感を活かした日本独自のロックを追求する」というスタンスで一部の熱狂的なファンに支持されていた。理由についてリーダーの坂本慎太郎(Vo&G)は「ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまったと感じました」と述べている。

解散を発表したゆらゆら帝国(写真手前がリーダーの坂本慎太郎) 

解散を発表したゆらゆら帝国(写真手前がリーダーの坂本慎太郎) 

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 公式サイトでは、「突然ですが、ゆらゆら帝国は2010年3月31日をもちまして、解散することになりました。1989年2月の結成以来、21年間支えてくださったファンの皆様、スタッフ関係者の皆様には、何と御礼を言っていいのか分かりません。本当にありがとうございました。メンバー一同、心より感謝いたします」と坂本からのメッセージが掲載されている。

 坂本は「アルバムごとに過去のイメージを払拭し、更新し続けることを自らに課し、時にはバンド形態すらも壊すことによって、常に自分達の演奏に向かう新鮮な気持ちや、緊張感を保ってきました。そしてアルバム『空洞です』(2007年発表)とその後のライブツアーで、我々は、はっきりとバンドが過去最高に充実した状態、完成度にあると感じました。この3人でしか表現できない演奏と世界観に到達した、という実感と自負がありました。しかし、完成とはまた、終わりをも意味していたようです」と解散の背景を明かし、「ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまったと感じました」と理由を説明している。

 ゆらゆら帝国は、1989年 リーダーの坂本(Vo&G)亀川千代(B)を中心に東京で結成。1997年 に柴田一郎(Ds)が加入し現在のメンバーに。5枚のスタジオアルバムと1枚のライブ盤、2枚組ベストアルバムを発表している。米ニューヨーク、オランダ、オーストラリアなど、海外でも精力的に活動。2009年に結成20周年を迎え、東京・日比谷野外音楽堂にて「20th Anniversary LIVE2009 in YAON」を開催した。ライブパフォーマンスとしては、2009年12月30日の東京・恵比寿LIQUIDROOMで行われた『ゆらゆら帝国 LIVE2009.FINAL』が最後となった。


 ゆらゆら帝国

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