08年11/12発売のアルバム『MY SHORT STORIES』を最後に、制作活動に専念するために活動休止をしていたYUIが、シーンに戻ってきたのは今年6月にリリースしたシングル「again」。こんな時代、若い人だけではなく誰もがなかなか“現実”を直視しようとしない、できない、そんなムードが漂っている中で、彼女はしっかりと現実を直視して、それを素直に吐き出しているように思えた。そんなメッセージは、今年の女性アーティストの最高初動で見事1位を獲得し、16万枚を越える売上げになり、鮮やかな復活劇を見せてくれた(10/12付現在)。
「It’s all too much」では、「せまる難題さえも ユーモアに変えて 笑い飛ばしたい」と、「Never say die」では「やんなっちゃうけれど いい事があんのも人生 そうやって続けんだ」と彼女は繰り返し歌っている。 しなやかさと強さを持ち合わせた彼女だからこそ、コトバ達が説得力を持ち、温かさを纏ってこちらに伝わってくる。ポジティブでいることさえ難しいけど、ポジティブでい続ければ、道は拓ける、“何か”がみつかるんだと、そう語りかけてくれている。
彼女は人気という登り坂を、猛スピードで駆け上がっている途中で、潔く活動を一旦休止し、その間何をしていたかは全く知るところではないが、一度自分の全て、自分が足を踏み入れている世界を含めて、きちんと俯瞰で見つめ直したのかもしれない。 それが、そこで感じた想いが「again」にもそして今回の「It’s all too much/Never say die」にも感じることができる。