JTBコミュニケーションズが音楽レーベル「JTB MUSIC」を新設し、音楽業界に本格参入する。同社の強みは、長く行ってきた、出版、広告・プロモーション、イベントの運営を通じた交流文化事業にある。こうした同社のノウハウと音楽を駆使し、リアルに人を動かし、新しい“人々の交流”を創造していく。
■世代や国境を越えるエンタテインメントを提供
旅行、イベント業をはじめ、JTBグループの幅広いビジネスをプロデュースするJTBコミュニケーションが今年9月、音楽コンテンツの企画・制作・プロデュースを手がける音楽レーベル「JTB MUSIC」を新設した。これまでにも声優養成所、声優プロダクションの運営事業のほか、タレントやコンテンツのファンクラブの企画・運営など、エンタテインメント分野にも積極的に参入してきた。「世代や国境を越えるミュージックエンタテインメント」、「人や地域を元気にし、世の中に笑顔と感動を届ける」というコンセプトを掲げた「JTB MUSIC」では、これまでに培ってきた音楽業界でのネットワークを基盤にしながら、さまざまなコミュニケーションサービスを手がけるJTBグループの特性を活かした活動を行っていくという。
「JTBグループは、事業ドメインを“旅行業”から“交流文化事業”へと進化させています。交流文化事業のなかに旅行、出版、広告・プロモーション、イベントの運営などがあるのですが、「JTB MUSIC」もそのひとつと考えています。人と人、人と文化、人と地域を結ぶ活動を、音楽を通して行っていきます」(JTB コミュニケーションズ 事業開発2 局 局長 伊藤嘉章氏/以下同)
「JTB MUSIC」の最大の強みは、地域に根差した事業を展開するJTB グループのリソースを活かせること。広告・イベント業などのノウハウを効果的に加えることで、既存の音楽レーベルとは一線を画す活動を目指していくという。
■地域の振興、国際交流を活性化させることが目的
「JTBは旅行事業、イベント業を通して、世界中にネットワークを持っています。観光庁などの事業を受けて、海外でイベントを行うことも多いのですが、自前の音楽コンテンツ、アーティストを持つことで、さらに有意義な活動が行えると考えています。大切なのは、一つひとつのコンテンツに「JTB MUSIC」ならではの意味を持たせること。CDを売って利益を上げるだけではなく、地域の振興、国際交流などを活性化させることが一番の目的ですので。そのために、小さな子供からお年寄りまで幅広い年齢層の方が楽しめるポップソングを提供していきたいと思っています。楽曲制作に関しては外部スタッフにも協力していただいていますが、A&R、プロデュースは社内で行っています」
観光庁による観光地の再建・強化事業「タビカレ」のPRユニット「タビカレガールズ」など、具体的な活動もスタート。今年度は2〜3タイトルのリリース、さらに3年で20タイトルの発売を目標に掲げている。また、地域の振興を目的としたご当地ソングの楽曲制作、新しい才能を発掘するためのオーディションも予定している。
「将来的にはジャパンミュージックの世界展開を目指したいと思っています。日本の音楽を海外に発信し、それをきっかけにして日本の文化にも興味を持ってもらい、旅行などを通して交流を促すということですね」
音楽コンテンツ、イベント、さらに旅行業を組み合わせることで、リアルに人を動かし、新しい“人々の交流”を創造する――こうした「JTB MUSIC」の試みは、音楽ビジネスの新たなモデルを生み出す可能性を十分に秘めている。(ORIGINAL CONFIDENCE 13年10月21日号掲載)
■世代や国境を越えるエンタテインメントを提供
旅行、イベント業をはじめ、JTBグループの幅広いビジネスをプロデュースするJTBコミュニケーションが今年9月、音楽コンテンツの企画・制作・プロデュースを手がける音楽レーベル「JTB MUSIC」を新設した。これまでにも声優養成所、声優プロダクションの運営事業のほか、タレントやコンテンツのファンクラブの企画・運営など、エンタテインメント分野にも積極的に参入してきた。「世代や国境を越えるミュージックエンタテインメント」、「人や地域を元気にし、世の中に笑顔と感動を届ける」というコンセプトを掲げた「JTB MUSIC」では、これまでに培ってきた音楽業界でのネットワークを基盤にしながら、さまざまなコミュニケーションサービスを手がけるJTBグループの特性を活かした活動を行っていくという。
「JTBグループは、事業ドメインを“旅行業”から“交流文化事業”へと進化させています。交流文化事業のなかに旅行、出版、広告・プロモーション、イベントの運営などがあるのですが、「JTB MUSIC」もそのひとつと考えています。人と人、人と文化、人と地域を結ぶ活動を、音楽を通して行っていきます」(JTB コミュニケーションズ 事業開発2 局 局長 伊藤嘉章氏/以下同)
「JTB MUSIC」の最大の強みは、地域に根差した事業を展開するJTB グループのリソースを活かせること。広告・イベント業などのノウハウを効果的に加えることで、既存の音楽レーベルとは一線を画す活動を目指していくという。
■地域の振興、国際交流を活性化させることが目的
「JTBは旅行事業、イベント業を通して、世界中にネットワークを持っています。観光庁などの事業を受けて、海外でイベントを行うことも多いのですが、自前の音楽コンテンツ、アーティストを持つことで、さらに有意義な活動が行えると考えています。大切なのは、一つひとつのコンテンツに「JTB MUSIC」ならではの意味を持たせること。CDを売って利益を上げるだけではなく、地域の振興、国際交流などを活性化させることが一番の目的ですので。そのために、小さな子供からお年寄りまで幅広い年齢層の方が楽しめるポップソングを提供していきたいと思っています。楽曲制作に関しては外部スタッフにも協力していただいていますが、A&R、プロデュースは社内で行っています」
観光庁による観光地の再建・強化事業「タビカレ」のPRユニット「タビカレガールズ」など、具体的な活動もスタート。今年度は2〜3タイトルのリリース、さらに3年で20タイトルの発売を目標に掲げている。また、地域の振興を目的としたご当地ソングの楽曲制作、新しい才能を発掘するためのオーディションも予定している。
「将来的にはジャパンミュージックの世界展開を目指したいと思っています。日本の音楽を海外に発信し、それをきっかけにして日本の文化にも興味を持ってもらい、旅行などを通して交流を促すということですね」
音楽コンテンツ、イベント、さらに旅行業を組み合わせることで、リアルに人を動かし、新しい“人々の交流”を創造する――こうした「JTB MUSIC」の試みは、音楽ビジネスの新たなモデルを生み出す可能性を十分に秘めている。(ORIGINAL CONFIDENCE 13年10月21日号掲載)
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2013/10/19