人気テクノポップユニット・Perfumeが20日、フランス・カンヌで行われている世界最大の広告祭『第60回カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル』（6月16〜22日）に出演し、日本人歌手として初パフォーマンスを披露した。同日には、同広告祭のサイバー部門でPerfumeの海外向けサイトが銀賞を受賞。最先端のテクノロジーと融合したステージに、世界中から集結した4000人を超すクリエイターや広告業界関係者からスタンディングオベーションが起こった。

【写真】その他の写真を見る

　日本人歌手として初めてゲスト招待されたPerfumeは、圧倒的なダンスパフォーマンスとともに、日本の最新テクノロジーも披露。まず、数々のPerfumeプロジェクトに携わってきたデジタルクリエーションディレクター、真鍋大度氏が「Perfumeグローバルサイト」（www.perfume-global.com）を中心に、日本のエンターテインメントとデジタルアートの高度な融合を世界中のクリエイターにプレゼンテーションした。

　サイト紹介後、会場が暗転すると、Perfumeの3人が登場。メンバーの真っ白な衣装に色とりどりのグラフィックが、プロジェクションマッピングの技法を用いて映し出される。続いて電動でスカートと肩の部分が羽のように広がり、まるで天使のような形のスクリーンが出来上がった。

　最先端のテクノロジーに感嘆のどよめきが起こるなか、「Spending all my time」extended mixを初披露。ビートの効いたイントロと共に、メンバーがドレスをさっそうと脱ぎさると、さらに肩のプリーツが印象的な真っ白な衣装が現れた。

　今回のパフォーマンスにはPerfumeグローバルサイトに世界中から集まった作品を採用し、「ツイッタープロジェクト」に寄せられたファンからのツイートがメンバーの白い衣装に投影されたほか、「ドローイングプロジェクト」に投稿された作品がスクリーンに映し出されるなど、彼女たちが世界のどこにいても、ファンとライブ空間でつながれることを実証した。

　世界のクリエイターたちは終始、興奮を隠しきれない様子で、パフォーマンスが終了すると共にスタンディングオベーション。世界中から集まったPerfumeへの思いが今回のプレゼンテーションで形となり、花咲かせた。Perfumeはいよいよ7月3日から、ドイツ、イギリス、フランスを舞台とした初のヨーロッパツアー「WORLD TOUR 2nd」をスタートさせる。