■『第5回AKB48選抜総選挙』開票イベント（8日、横浜・日産スタジアム）
　これまで、前田敦子（21）と大島優子（24）が分け合ってきた選抜総選挙に新センターが誕生した。ゴンドラでスタジアムを1周後、トロフィーを手に報道陣の取材に応じたHKT48指原莉乃（20）は、1位を獲った者だけが座れる壇上最上段のセンターシートについていないことを指摘されると、目を丸くして「誰も案内してくれなかった」と自虐的に話して笑わせた。

――今の率直な気持ち。
指原　壇上では驚きすぎて、喜びをかみしめるひまもないままステージ1周させていただいたんですけど、今ちょっと時間が経ってみて、こうやってたくさんの方が話を聞きに来てくださるのを見て実感も沸いてきて、すごくうれしく感じています。

――センターしか座れない席に座っていないのでは？
指原　あ！ホントだ！　あっホントですね。忘れてた！　誰も案内してくれなかったんですよね。多分、あまり座ってほしくなかったんだと思います。いつか座りたいですね。

――史上最多15万票の得票数について。
指原　15万票ということは、今日の日産スタジアム（7万人動員）がもう1個できるということじゃないですか。うそみたいな票だなと思いました。

――自分にモバイル票を入れたというメンバーもいましたが。
指原　毎年願掛け的な感じで3票入れてるんですけど、今年は10票入れました（笑）　気持ちの問題だと思うので。

――終わってから先輩に声をかけられたか。
指原　たかみな（高橋みなみ）さんからは「大丈夫だから安心して」と言ってもらいました。

――高橋さんは「指原に負けたら土下座する」と言っていたが。
指原　えーっ、うそー！　土下座されてないですね！　あとでしてもらいますね。約束は守っていただいて。でも逆に、し返すと思います。互いに土下座します。

――次のシングルでセンターとしてひっぱっていく重み。
指原　“どうしよう”という気持ちのほうが強い。優子ちゃんは最初に声をかけてくれて「すごく緊張するし、センターに立つ人しかわからない苦労とかもあると思うけど、私はわかっているから、ちゃんと支える」と。あと「この1年の指原を見ていたら、1位なのも納得できるよ」って言ってくれたのがすごくうれしかったです。

――センターとしてやりたいことは？
指原　AKB48には守っていかなければいけない記録があるので、私がセンターになったシングルで途絶えたら最悪。なるべく記録を保持したい。あと、（地元の）大分県でぜひコンサートをやりたいです。

――来年も総選挙があったら連覇を狙いますか？
指原　来年もやるなら、なるべく上位にはという気持ちはあります。

――今いちばん誰に感謝の気持ちを伝えたいか。
指原　ファンの方はもちろん、HKTのメンバー、AKBのメンバー、お世話になっているスタッフさん、家族、タモリさんもそうですし、お世話になっている方が多すぎるので全員にあいさつ回りします。（所属事務所の）太田プロにまず行きます。

――秋元康総合プロデューサーと話は？
指原　さっき、そこにいたんですけど、こうやって（肩をすくめるポーズ）ました。あんまり納得いってないんだと思います。（会ったら）すみませんって謝ります。でも、総選挙を決めたのは秋元さんなので、秋元さんのせいだと思ってます。

――今何をしたい？
指原　コンサートが始まってから1回もトイレに行っていなくて、トイレに行きたいです（笑）　あとは、おなかが減ったのでごはん食べたい。ラーメンか焼肉が食べたいですね。

――今回の総選挙では「世代交代」と言われているが。
指原　いま引っ張っているわけでもなく、次世代でもない中間の人が1位をとっちゃったのがすごく申し訳なく思っていて。私が1位になったことで、今、次世代と言われているメンバーにHKT48のメンバーをグッと引き寄せて、AKBの次期エースと言われるように育てていきたいなという気持ちです。