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きゃりーぱみゅぱみゅ、昨秋以降の露出展開でユーザーの意識も変化〜5thシングル過去最高

 きゃりーぱみゅぱみゅの「にんじゃりばんばん」が、シングルでの自己最高初動を記録して初登場。先行してリリースされていた配信関連も非常に好調だが、その背景として、テレビの情報番組とWEB メディアを核とした露出による、ユーザー側の彼女に対する意識の変化を見て取ることができる。

きゃりーぱみゅぱみゅの5thシングル「にんじゃりばんばん」

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 きゃりーぱみゅぱみゅの5thシングル「にんじゃりばんばん」がシングルランキング4/1付3位に初登場。1月の前作「キミに100パーセント/ふりそでーしょん」と並ぶシングルでの自己最高位タイとし、昨年10月の「ファッションモンスター」で記録していたこれまでの自己最高初動2.2万枚を上回る同2.7万枚を売り上げた。

 加えて、配信関連も好調で、2月20日に配信を開始した着うたはレコチョク着うた週間ランキングで初の首位獲得を果たしただけでなく、3月27日発表分まで5週連続で首位をキープ。この連続首位獲得記録は今後も伸びそうな気配で、3月13日に配信開始したフルサイズ音源もレコチョクランキング(着うたフル等フルサイズ音源配信のランキング)の他、iTunesStoreなどの主要配信サイトで軒並み首位を獲得しており、総DL数は3月26日時点で約50万に達している。

 11年8月の『もしもし原宿』でデビュー以降、グラフ に見られるように、12年はじめの時点で、すでに非常に高いアーティスト認知度を示し、「にんじゃりばんばん」リリースまで、高い水準を維持。デビュー以降、現在に至るまで、ブログやツイッター、LINEなどを通じて彼女自身が行う情報発信を核に、情報サイトへの細かなニュース発信なども行ってきたネット媒体での展開と、テレビの情報番組を通じての露出を2つの柱として展開してきた結果だが、一方、リリースされるシングル作品への興味関心度の動向については、今年1月の「キミに100 パーセント/ふりそでーしょん」以前と以降とで大きな変化を示している。

 昨秋以降、日本武道館公演の成功から、『NHK 紅白歌合戦』への初出場決定など、テレビの情報番組での取り上げられ方が従来以上に厚くなり、『紅白〜』や『日本レコード大賞』をはじめとする年末の歌番組にも軒並み出演。これらが、特に女性層の関心をさらに高める結果となった。

■ワールドツアーも存在感の変化を後押し

 「それまで認知はしていたけれど、「ファンになるにはまだ半信半疑」という層に対して、それら一連の露出が背中を押した」と語るのはWMJ社邦楽統括事業本部第1制作本部長・鈴木竜馬氏だ。「キミに100パーセント/ふりそでーしょん」リリース後、2月9日のベルギー公演を皮切りにワールドツアーを開始。「欧州でも人気だという状況を、日本国内にも情報番組などを通じてしっかりフィードバックしたことで、「彼女はやっぱり本物だ」という確信を、特に男性層に対して、もたらしたのだと思います」。

 加えて、東京・芝増上寺でのイベントの模様を編集した60秒、30秒バージョンのみが大量にオンエアされたauのCMなどで訴求した楽曲の良さ、2月17日に放送されたMBS/TBS系『情熱大陸』で示された「素」のキャラクターなどもフックとなり、「キミに100パーセント/ふりそでーしょん」発売前に示されていた女性層の興味関心度の伸びを追いかけるように、「にんじゃりばんばん」では男性層のそれが大きな伸びを示している。これが、彼女にとっての最大の楽曲ヒットとなって表れたようだ。(オリジナル コンフィデンスより)

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  • きゃりーぱみゅぱみゅの5thシングル「にんじゃりばんばん」
  • ●各シングル発売前のアーティスト認知度の推移
  • ●各シングル発売前の作品への興味関心度

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