人気テクノポップユニット・Perfumeが2日、東京・Shibuya O-EASTで開催されたライブイベント『モテキナイト4』にシークレットゲストとして出演し、公開中の映画『モテキ』（大根仁監督）の劇中ミュージカルシーンさながらに、俳優・森山未來扮する主人公“藤本幸世”と華麗なダンスを披露した。お決まりの自己紹介も、この日は「4人合わせてPerfumeです！」。思いがけないサプライズに、1300人の観客でぎゅうぎゅう詰めのフロアは大いに盛り上がった。

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　イベントも後半に入り、大根監督からシークレットゲストの登場が告げられると、ステージの幕が開いて現れたのはPerfumeの3人。悲鳴にも似た大歓声が湧き上がり、「Baby cruising Love」の曲に合わせて会場中が大きく揺れた。さらに曲の終盤には「幸世〜！」の呼び込みで森山未來が登場。振り付けを完璧にマスターした森山とPerfumeの4人で、息の合ったパフォーマンスを披露した。

　映画『モテキ』では、「Baby cruising Love」をBGMに、幸世が突然町の中で踊り出すシーンがあり、Perfume本人もこのシーンに登場して映画初出演を果たしている。Perfumeの3人は「いいものを作りたいという思いで結束した現場で、楽しく踊らせいただいた」と撮影時を振り返り、「テンションが上がって、ステップを踏んでしまう幸世の気持ちはわかる〜」などと映画の感想を語った。森山も「撮影の日はもう、スタッフみんなフワフワしていた（笑）。Perfumeはキラキラしているだけじゃない、強さを感じました」と話した。

　漫画家・久保ミツロウによる原作はもとより、テレビドラマ、映画とも、新旧の邦楽曲がめまぐるしく登場し、ストーリーにも大きく関わっていく構成の同作。作品の世界観をリアルに楽しめるイベントとして昨年12月に第1回が開催された『モテキナイト』では、今年5月の第2回ではスチャダラパーのステージに森山が飛び入り参加して「今夜はブギー・バック（smooth rap）」を一緒に歌ったり、7月の第3回では映画に出演する仲里依紗がDJプレイを披露したほか、長澤まさみ、麻生久美子もお忍びで来場したりと、サプライズ満載でファンを熱狂させてきた。

　4回目の今回は、ライブアクトにフジファブリック、N'夙川BOYS、ジョニー大蔵大臣（水中、それは苦しい）、OL Killer、DJとしてミッツィー申し訳（申し訳ナイタズ）、ギュウゾウ申し訳Jr.（電撃ネットワーク）、掟ポルシェ申し訳Jr.（ロマンポルシェ。）が出演。

　トリを飾ったフジファブリックは、映画のオープニング曲「夜明けのBEAT」をはじめ、3人体制になって初のアルバム『STAR』（9月21日発売）に収録の「STAR」、「ECHO」ほか、以前からの人気曲「虹」なども披露。アンコールでは、コンピレーションアルバム『モテキ的音楽のススメ Covers for MTK Lovers盤』に収められた小沢健二の楽曲カバー「ぼくらが旅に出る理由」を演奏し、さわやかにイベントを締めくくった。