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【編集長の目っ!】25年間ブレない男・久保田利伸

■これが、“久保田利伸スタイル”

 歌手と役者は、年齢を重ねれば重ねるほど“味”が出てきて、深い感動を与えてくれる。今年デビュー25周年を迎える久保田利伸。もう25年か…というのが1リスナーとしての感想だが、四半世紀、R&B、Soulという流儀を貫き通したシンガー・ソングライターの“自信”が、そこには確かなものとして存在している。それは、時代や流行に流されることなく、決してブレることなく、自身の“想い”をR&B、Soulに込め、時代に発信し続けてきた強い意志でもある。

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 そんな久保田のブレない意志を改めて感じさせてくれるのが、8月3日にリリースするアルバム『Gold Skool』だ。四半世紀歌い続けてきた自信を、歌詞にも、メロディーにも、そして声にも感じることができる。“味”はもちろんだが、彼の声・歌は、ここにきてさらに艶っぽくなり、瑞々しさえ感じさせてくれるぐらい、“イケてる”

 今回はより血が通ったというか、肌感、心地良い温度感の言葉達が印象的だ。それはアルバムテーマが大きく影響しているようだ。テーマは「久保田利伸の素」――\―久保田自身のこれまでの人生の中で、影響されたものにリスペクトを込め、言葉を紡いだという。熱い恋、失恋・悲恋、海、ニューヨーク、HERO、そして母親等、久保田利伸という人間を構成する上で欠かせないものを1曲ずつのテーマに掲げ、これまで以上のノンフィクションにトライした結果が、心地良い温度感の言葉達になっている。

 スペシャルなアルバムだけに、非常に中身が濃い。まずは初めて男性ボーカリストとのコラボとなった、今をときめくEXILEのボーカリストATSUSHIとのコラボ曲「Golden Smile」や井上陽水のカバー「海へ来なさい」。「海へ来なさい」は昨年久保田のライブで聴いたとき、鳥肌が立ち涙が出てきた。人気作家・東野圭吾初のラブストーリー映画のエンディングテーマ曲「声にできない English ver.」も話題を集めそうだ。この曲は久保田の名バラード「Missing」の世界を「今の自分が再現したらどうなるだろう?」と数年前から構想を続けていた作品だ。

 まだまだ他にもトピックスはたくさんあるが、とにかく耳を澄まして、久保田の歌を聴いて欲しい。久保田の血となり肉になっているR&B、Soulを美しい言葉とともに、感じて欲しい

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  • 久保田利伸
  • アルバム『Gold Skool』

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