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最後のスペースシャトルに“小栗旬・岡田将生”兄弟の写真が“搭乗”

 米東部時間8日午前11時29分(日本時間9日午前0時29分)、米フロリダ州ケネディ宇宙センターから打ち上げられたスペースシャトル・アトランティス号。世界の宇宙開発の代名詞とも呼べる存在であったが、老朽化および高い運用費などから、シャトルの打ち上げはこれが最後となり、1981年4月12日の初飛行以来、30年間の歴史に幕を閉じる。そんな最後のシャトルに、制作中の映画『宇宙兄弟』(森義隆監督、2012年春公開)に出演する小栗旬岡田将生の写真が“搭乗”していることがわかった。

アトランティス号に“搭載”された小栗旬と岡田将生の写真  (C)2012「宇宙兄弟」製作委員会 

アトランティス号に“搭載”された小栗旬と岡田将生の写真  (C)2012「宇宙兄弟」製作委員会 

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 小栗は「(写真とは言え)“兄弟で宇宙へ行く”という夢が叶って嬉しく思います。最後のスペースシャトルが無事に帰還することを祈っています」。岡田は「いつか本当に僕らが宇宙に行ける日が来るかもしれない、と思いながら空を見上げたい」と喜びのコメントを寄せた。

 なんだ写真か…、と思うなかれ。衛星やISS(国際宇宙ステーション)の構成要素、宇宙実験室など、さまざまな搭載物を運ぶのが目的のシャトル。全体で約250万個の部品を使い、“人類が製造した中で最も複雑な機械”と言われており、これまでたった1g、写真1枚でも、ミッションと直接関係のないものを積むことはできなかった(宇宙飛行士の私物は除く)。

 しかし、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開始した、ISS「きぼう」日本実験棟を民間で活用する新しい枠組みが、それを可能にした。宇宙インフラを利用したサービスの提供や開発を推進するラグランジェ社(東京都台東区)の企画により、同作の出演者の“写真搭載”が実現。同社担当者は、「震災の影響が色濃く残る中、最後のスペースシャトルに夢を乗せて打ち上げたかった」と話している。しかも、アトランティス号は、5台ある実用機の中で唯一、日本人宇宙飛行士が搭乗しなかったシャトル。写真ではあるが、これにより日本人が初搭載されたのだ。

 映画『宇宙兄弟』はその名の通り“宇宙飛行士”を“兄弟で目指す”という、幼い頃の約束を軸にした普通の兄弟の物語のなかに壮大な宇宙への憧憬を描いた物語。今回、『宇宙兄弟』に許されたのは、重量わずか2g、写真2枚分のスペース。1日にクランクアップしたばかりの撮影現場で撮った小栗と岡田の写真2枚は、現在、アトランティス号のミッドデッキロッカーに収納されている。

 2人の写真を乗せ、遥かなる宇宙へと打ち上げられたアトランティス号は、日本人宇宙飛行士の古川聡さんが滞在するISSにドッキングし、さまざまなミッションを終えた後、20日朝(日本時間同日夕)に同センターに帰還する。7月20日は42年前に人類初の有人月面着陸に成功した日だ。

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  • モジャモジャの天然パーマが特徴の兄・六太(ムッタ)役の小栗旬と宇宙飛行士の弟・日々人(ヒビト)役の岡田将生 (C)2012「宇宙兄弟」製作委員会 

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