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『るろうに剣心』佐藤健で実写映画化決定 「心して挑む」

 テレビアニメ化15周年に湧く、和月伸宏の人気剣客漫画『るろうに剣心−明示剣客浪漫譚−』が、俳優・佐藤健(22)主演で映画化されることが27日、わかった。カリスマ的人気を誇る剣客・緋村剣心を演じる。殺陣のけいこに励む日々に、佐藤は「ハードルがものすごく高いことはわかっています。しかし、皆さんに認めていただけるような実写映画がこのチームなら作れるんじゃないかと思っています。原作のファンの方の想いを胸に、心して挑みます」と謙虚に、闘志をたぎらせた。

人気漫画『るろうに剣心』が実写映画化! 主人公・緋村剣心役に佐藤健が決定 (C)和月伸宏/集英社 

人気漫画『るろうに剣心』が実写映画化! 主人公・緋村剣心役に佐藤健が決定 (C)和月伸宏/集英社 

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 物語は、幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた剣心が、明治維新以後、「殺さず」の誓いをたて、町から町へ「流浪(るろう)」の旅をしているところから始まる。剣心は架空のキャラクターだが、実在した維新志士、岡田以蔵や河上彦斎を彷彿とさせる。2010年NHK大河ドラマ『龍馬伝』で演じた岡田以蔵役が好評だった佐藤だが、実はそれ以前から同作のオファーを受けていた。

 『龍馬伝』の以蔵役では、「心を無にして以蔵という役を生きることに集中した」という佐藤。剣心役については「原作のある作品で、誰もが知っているキャラクターだからこそ、役を生きるだけでなく、“見せる”演技が問われていると思う。ディテールにもこだわって、スタッフさんと剣心像を作っていきたい」と意気込んだ。

 1994年から1999年にかけて『週刊少年ジャンプ』(集英社)に連載され、単行本(全28巻)の累計発行部数は5000万部超。アニメ化15周年を記念して約9年ぶりに新作アニメの制作や、OVA・劇場版のBlu-ray化も決まるなど、いまだに根強いファンに支えられ、衰えを見せない人気を誇る。しかし、実写映画化の企画だけは、何度となく持ち上がるも、なかなか実現には至らなかった。今回の企画を3年前から準備してきた松橋真三プロデューサーは、「佐藤さんのルックス、背格好はまさに剣心。イメージがかぶるはず」とキャスティングに自信をみせる。

 監督は、大河ドラマ『龍馬伝』を演出した大友啓史が務める。4月末に20年在籍したNHKを退局し、フリーの映画監督第1作目として同作に果敢に挑む。大友監督は「世界中にファンがたくさんいる漫画だからこそ、原作をリスペクトしつつ、より楽しんでいただけるよう、映画ならではの魅力にあふれた世界観をつくっていきたい。迫力あるアクションとともに上質のエンターテインメントをお見せします」。

 『龍馬伝』が結びつけた佐藤と大友監督とのコラボレーションに、松橋プロデューサーは「もし、岡田以蔵が生きていて、明治の新時代を闊歩していたらと思うと、この作品には壮大な夢とロマンが詰まっている」と期待を込める。撮影は7月に京都を中心に予定。ワーナー・ブラザース映画の製作・配給で2012年の公開を目指す。

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