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“ただ一人の一期生”神尾佑、12年ぶり『つかこうへい劇団』出演に意気込み

 昨年7月に亡くなった劇作家で演出家のつかこうへいさん(享年62)が、1994年に結成した『北区つかこうへい劇団』の解散公演第2弾『ALL THAT 飛龍伝』(6月1日〜 東京・紀伊國屋サザンシアター)の制作発表会見が25日、都内で行われ、劇団発足後、約1万人のオーディションで“ただ一人の一期生”として選出された俳優の神尾佑が出席した。劇団脱退後、12年ぶりにつかこうへい作品に挑む神尾は「劇団とつかさんの演技が僕の原点。原点に立ち返るのと、新たに挑戦する気持ちで臨みたい」と意気込みを語った。

『北区つかこうへい劇団』の解散公演第2弾『ALL THAT 飛龍伝』の制作発表会見に出席した神尾佑 

『北区つかこうへい劇団』の解散公演第2弾『ALL THAT 飛龍伝』の制作発表会見に出席した神尾佑 

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 つかさんの一周忌を迎える今年7月の公演をもって、その歴史に幕を下ろす同劇団。解散公演『前進か死か』では、『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』など、つかさんの代表作を8作連続で上演。神尾が『熱海殺人事件〜ザ・ロンゲスト・スプリング』(1999年)以来、12年ぶりに出演するのは1980年に発表された『初級革命講座 飛龍伝’80』で、この日の会見にともに出席した2期生の吉田智則、8期生の渋谷亜希と共演。なお、解散公演の売り上げの一部は、東日本大震災の被災地へ向けた義援金として寄付される。

 「17年前に入団。そのときのつかさんの言葉は今も覚えている」と振り返った神尾は、劇団解散について「僕の“故郷”がなくなったようで、悲しく寂しい」と沈痛な面持ち。「劇団の、そして、つかさんのためにできることはなんだろう」と考えた末に、今回の出演を決意したことを明かすとともに、今後それぞれの道を進むことになる現役劇団員たちに「役者は最後には“一表現者”として生きていかなきゃいけない。自分で自分の道を切り開いていってください」とメッセージを送った。

 現役劇団員たちは解散後、有志たちによって新たな演劇集団『北区AKT STAGE』を発足。つかさんの意志を継承しながらもオリジナリティを磨き、東京都北区を本拠地として、演劇活動を通じて地域の活性化を目指していく。

■つかこうへい劇団解散公演 チケット発売情報

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  • 『北区つかこうへい劇団』の解散公演第2弾『ALL THAT 飛龍伝』の制作発表会見に出席した神尾佑 
  • 『北区つかこうへい劇団』の解散公演第2弾『ALL THAT 飛龍伝』の制作発表会見に出席したキャストら 
  • 『北区つかこうへい劇団』の解散公演第2弾『ALL THAT 飛龍伝』の制作発表会見に出席した吉田智則 
  • 『北区つかこうへい劇団』の解散公演第2弾『ALL THAT 飛龍伝』の制作発表会見に出席した渋谷亜希 
  • 『北区つかこうへい劇団』の解散公演第2弾『ALL THAT 飛龍伝』の制作発表会見に出席した(左から)渋谷亜希、神尾佑、吉田智則 

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