10月29日公開の映画『ステキな金縛り』でタッグを組む三谷幸喜監督と女優の深津絵里が、『JRA WIN5』のCMで共演することが14日、わかった。二人はそれぞれ本人役で出演し、三谷監督が深津に映画『ステキな金縛り』の出演を交渉する「出演交渉」篇と、その後出演が決まり映画の撮影をする「撮影現場」篇の2本が作られる。

　映画は将来性ゼロの三流弁護士エミ（深津）と、421年前に無念の死を遂げた落ち武者（西田敏行）との奇妙な友情と、幽霊が証言台に立つ（!?）前代未聞の法廷劇が描かれるファンタジー・法廷サスペンス・コメディ。

　「出演交渉」篇は、渡された台本のすべての配役が自分になっており、疑問を感じる深津が「役が多すぎませんか？」と問いかける。ジッと見つめる三谷監督の心の声は「あと2億円あれば、他の俳優をキャスティング出来るのに…」。落ち武者も自分が演じるのか？という深津の問いに、三谷監督は「もちろん」と返す。映画同様、コメディ仕立てのストーリーとなっている。

　深津は三谷監督の前作『ザ・マジックアワー』（2008年）にも出演。今年は『ステキな〜』以外にも、三谷作・演出の舞台『ベッジ・バードン』に出演が決まっており、気心が知れた二人のナチュラルな“芝居”が楽しめる。

　今回のCM撮影で“俳優・三谷”と共演した深津は「演出されている時よりも照れくさいですね。普段、演出している三谷さんしか知らないので、とてもやりづらいです（笑）」と感想を述べた。三谷も「やはり俳優さんではないから、100％役になりきれない。（これを機に俳優という道は？）ないですね」と冷や汗をかきつつ、「（深津さんの）素の表情から役になりきった瞬間の、今役に入った“というところを間近で見ることができて、感動して泣きそうになりました。本当はもっとけいこを重ねて、今度は舞台で共演したい」と夢をふくらませていた。

　「WIN5」は今月24日より毎週日曜日に行われるレースのうち、JRAが指定する5レースそれぞれで1着となると思う馬を選び、5レース全ての1着馬を当てる勝馬投票券。インターネット投票のみで発売する。1投票100円で最高2億円の払戻金を手にするチャンスがある。JRAでは24日〜6月26日（日）までの間の「WIN5」の売上げから、払戻金と国庫納付金を除いた全額を東日本大震災の被災地支援金として寄付する。『ステキな金縛り』と「JRA WIN5」コラボCMは4月22日から放送される（「撮影現場」篇は秋以降放送予定）。