テレビ朝日が、年末の深夜帯を全てバラエティで構成した『バラコレ2010』（27日〜30日、後11：40〜）を放送することが12日、わかった。連日1本30分を3本ずつ、4日間かけて放送する大型特番。全編にわたり新企画であり、既存番組のSP版は一切ない。チュートリアル、ピース、ロッチら芸人コンビがゲームを開発する『芸夢』や、“世界中のどのメディアも扱わない報道番組”をテーマにしたバカリズムの『伝える程でもないHEAD LINE』など、振り幅の広い深夜だからこそ出来るチャレンジ企画となっている。

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　同局の深夜系バラエティといえば“くくりトーク”を設定することで人気を得ているお笑いコンビ・雨上がり決死隊の『アメトーーク！』や、１つの企業を徹底的に掘り下げるくりぃむしちゅーの『シルシルミシル』、そして“ちょい足しブーム”を巻き起こした『お願い！ランキング』など、ヒット番組を生み出している注目枠。

　実験的要素を多分に含んでいる今回の大型特番。ネットの書き込みや都市伝説を徹底的に調査し、検証していくロケ番組『裏ドリ』（27日 深0：10〜）では、オリエンタルラジオとオードリーがMCとして初タッグを。また、『キャラブレイク』（29日 後11：40〜）では、おぎやはぎ・小木博明、アンタッチャブル・山崎弘也にビビる大木という、その場のノリだけでトークを乗り切るタイプの3人が、キャラ設定に悩む芸人を親身（!?）にアドバイスし、ネクストブレイクをサポートするなど、新企画ならではの化学反応が起こりそうだ。

　また、今回の企画でバラエティに挑戦するのはお笑い芸人ばかりではない。声優の平野綾がイメージキャラクターとなる『いいトコ突くねぇ！データ朗』（27日 後11：40〜）や、ドラマ『相棒』の鑑識・米沢守役でブレイクした俳優・六角精児も『注文の多い演芸場』（30日 後11：40〜）で、芸人達が次々とネタを披露するなかMCを務める。

　1度限りのスペシャル番組とは違い、『バラコレ2010』として4日間かけて放送する今回の試み。番組スタッフやキャスト達の意気込みは並々ならぬものがあり、高橋正輝プロデューサーは「横同士の協調意識とともにライバル意識も生まれ、ひいては企画の開発はもちろんのこと、次世代ディレクターの育成・出演者との関係性など副次的な相乗効果が生まれることも期待しています」と、自信をのぞかせている。同企画が今後のバラエティ制作において新たな試金石となり、レギュラー化を射止める番組が生まれるのか？ 放送後のさまざまな反応にも注目したいところだ。