女優の小雪が27日、都内で映画『信さん・炭坑町のセレナーデ』初日舞台あいさつに出席した。同作で小雪は、俳優・池松壮亮と映画『ラストサムライ』（03年）以来およそ7年ぶりに親子役で共演。池松と久々の再会を果たした小雪は「親戚のお姉さんみたいな気分」としみじみ語り、「男性として非常に魅力的になって、役者としても成長していた。これからますます目が離せない俳優さんです」と称賛した。

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　一方、“息子役”の池松は「多分、覚えていないんだろうな…」と不安を抱えていたそうだが「会った瞬間、その当時に戻ったような気持ちになった。（小雪は）人を温かく包みこんでくれるような人で、懐かしかったです」と、再会を喜んだ。

　同作は、小説家・辻内智貴の原作『信さん』を実写映画化したヒューマンストーリー。各地の炭坑町でオールロケを敢行し、現代劇では初の母親役を演じた小雪は、「明るく爽やか、女性的で肝もすわっている魅力的な女性であり、女性の底力や、大自然に囲まれて生きる自分の幸せ、いろんな役を表現できるシチュエーションで楽しく作品を作ることができた」と手応えを感じ「本当に、幸せな時間でした」と笑顔をこぼした。

　劇中で20歳年の離れた小雪に恋心を抱く青年・信を演じた石田卓也は、これが自身初めての“恋愛”作品であることを明かし、小雪については「最初は緊張しましたが、本当に優しくしていただいて、すごく素敵な人でした」。また、信の幼少時を演じた小林廉も、2年前の撮影を振り返り「今だったら、顔を真っ赤にして逃げ出してますね」と照れ笑いをみせた。

　舞台あいさつにはほかに金澤美穂、柄本時生、平山秀幸監督が出席した。