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吹石一恵、「婚活はやっていません」〜映画『ゲゲゲの女房』トークショー

 女優の吹石一恵(28)が11日、東京・新宿武蔵野館で行われた主演映画『ゲゲゲの女房』の試写会で鈴木卓爾監督とトークショーを開いた。宮藤官九郎と“目に見えないもの”を信じる夫婦を演じた吹石は、自身の結婚観について「いまだに結婚を夢見ている。その時がきたらできると思うし、私の婚期はまだかな。登録してお金を払って会いにいくような、婚活はやっていません。運命の出会いをどこかで信じているのかも」と語った。

吹石一恵 (C)ORICON DD inc. 

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 同作はNHK連続ドラマ小説にもなった漫画家・水木しげるの妻・武良布枝が著した自伝の映画化作品。お見合いからわずか5日で結婚。待っていたのは目も合わさない夫・しげるとの底なしの貧乏暮らしだった。売れない不気味な妖怪漫画をひたすら描き続けるしげるを見ながら、布枝の心に芽生えたある感情。恋だの愛だの言う前に、“一緒”になったふたりの物語。

 もともと水木作品のファンだった吹石は、原作や脚本を読んだ当初は「なんて布枝さんは素敵なんだろう。私はまったく似ていない」と演じることにためらいを感じたという。「私だったら、お見合いの時と、まったく話が違っていることがわかった時点でちゃぶ台をひっくり返して出ていってしまうと思う」と話した。

 布枝役は「吹石さんしかいない」と考えていた鈴木監督は、不安げな吹石に寄り添いながらも演出上は一切妥協せず、「撮影中は緊張状態が続いて、大変だったと思う」とねぎらった。「NHK版とどう違うのかは別として、この映画では互いに目も合わさないまま始まった、ぎこちない結婚生活を続ける中で、しげると布枝が初めて目を合わせた瞬間を描きたかった」と話す鈴木監督も「誰かいい人が現れると想い続けて早、43歳」、独身。同じく独身の吹石と「このふたりで夫婦云々を話しても、説得力ないね。結婚は縁というか、焦ることはない」と笑った。

 吹石も「家事も好きなほうだと思うが、結婚したら仕事を辞めて、家庭に入るのかと問われれば、できるかどうかわからない。私の周りには独身でも充実した人生を送っている人がたくさんいるので、そんなに焦ってもいない」とサバサバ話していた。

 映画『ゲゲゲの女房』は20日(土)より全国で公開される。

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