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手塚治虫×浦沢直樹の『PLUTO』、ハリウッドで実写CG映画化

 『20世紀少年』の漫画家・浦沢直樹手塚治虫の『鉄腕アトム』のエピソードのひとつ「地上最大のロボット」をリメイクした『PLUTO』(長崎尚志と共著)が、ハリウッドで実写CG映画化されることが20日、わかった。巨大なロボットや人工頭脳をもつ市民が生活している世界を舞台に繰り広げられるアクション満載の物語を、ハリウッドのデジタル技術を駆使した映像でスクリーンに描き出す。公開時期など詳細は未定だが、エグゼクティブ・プロデューサーとして製作に参加する手塚治虫の長男・手塚眞氏も「エポックメイキングな傑作に」と期待を膨らませる。

浦沢直樹氏の人気漫画『PLUTO』の実写映画化が決定 (C) Naoki Urasawa/Studio Nuts, Tezuka Productions, Takashi Nagasaki 出版元:小学館 

浦沢直樹氏の人気漫画『PLUTO』の実写映画化が決定 (C) Naoki Urasawa/Studio Nuts, Tezuka Productions, Takashi Nagasaki 出版元:小学館 

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 映画化を手掛けるのはユニバーサル・スタジオ系映画会社のイルミネーション・エンターテインメント。ディズニー系のピクサー・アニメーションとドリーム・ワークス・アニメーションの2社が席巻する米アニメ市場に割って入った2007年設立の新しい会社で、『アイス・エイジ』などで知られるクリス・メレダンドリがトップに立って牽引している。同社初の公開作品『怪盗グルーの月泥棒 3D』(10月29日公開)はいきなり全米アニメ映画興行成績で10位に入り込む大ヒットで、見事な初陣を飾った。

 『PLUTO』は、原作からして大きなチャレンジだった。漫画の神様・手塚治虫の作品をリメイクすること自体、日本漫画界のタブーを破ることでもあったからだ。「子供の頃から『鉄腕アトム・地上最大のロボットの巻』の大ファンでした」という浦沢氏の熱烈なラブコールが実り、2003年9月から『ビックコミックオリジナル』(小学館)で連載がスタート。アトムやお茶の水博士、ウランといったオリジナルと同じキャラクターが登場するが、浦沢流のアレンジでストーリーをふくらませ、多くのファンを魅了した。

 浦沢氏は「今回、その『PLUTO』の実写映画化に挑む新たなチャレンジャーが現れました。大の手塚ファンの私は期待をこめて見守りたいと思います」とハリウッドにエールを送る。

 長崎氏も「ハリウッドで映像化されるのは、我々にとっても、映画ファン、マンガファンにとっても実に喜ばしいことです。同時にメレダンドリ氏は、我々以上の冒険を引き受けたことになります。どうか日本中、いや、世界中のファンが納得し、興奮し、感動するような作品が生まれますよう、心から願っています」とコメントを寄せている。

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