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　俳優・竹中直人の主演映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』の完成披露試写会が28日、都内で行われ、舞台あいさつにキャスト陣が出席した。石井隆監督の映画『フリーズ・ミー』（2000年公開）でヌードを披露した井上晴美は、10年ぶりの再会に「もう顔も見たくないと思っていたけど、また戻りたいと思ってしまって」と石井ワールドのとりこになった様子を明かした。さらに、同作で体当たりのヌードに挑んでいる“石井組ヌード”の後輩にあたる佐藤寛子にむけて「大変なことがいっぱいあったと思うけど、1つ大きなキャリアになったと思って」とメッセージを送った。

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　独自の世界観を描き、熱狂的な支持を集める石井監督の代表作『ヌードの夜』（1993年公開）で主演・紅次郎を演じた竹中が、石井から受け取っていた続編ともいえる『〜愛は惜しみなく奪う』の脚本が17年の時を経て映画化された。同作は3人の女たちの欲望をまとった完全犯罪と、それに巻き込まれていく紅次郎の純粋な愛を描いた愛憎劇。

　上映前の舞台あいさつでは、宍戸錠が物語の核心に触れるエピソードをネタばらししてしまうハプニングがあり、竹中と大竹しのぶが「言っちゃった……」とガックリ肩を落とす場面も。その一方、あいさつ後の報道陣のインタビューで佐藤との濡れ場を振り返った竹中が、「最初に女優さんに確認して、“前張り”はしない」と自身のこだわりを明かすと、宍戸も「前やったけど剥がすとき痛いし。私も“出す派”です！」と同調して盛り上がるなど、終始笑いが絶えずチームワークの良さをうかがわせていた。

　舞台あいさつにはほかに東風万智子、石井監督が出席。映画『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』は10月2日（土）より東京・銀座シネパトスなどで公開。